過去拍手
□【時の描片U】番外編2
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9カケラより【本心】
眞木視点
2人きり、じゃないけどこんなチャンス滅多にない。
いつもはたくさんいるメンバー。
朝ドラの仕事の間だけは俺しかいないわけで。
何故か妙にテンションがあがってしまった。
「俺、伝説のダンサーだってぇ!かっこい〜な〜」
でも当の本人は上の空。
「しかもちょっと訳有りだよ!親友が亡くなってるんだって」
俺の話なんか聞いちゃいねえ。
「Reyとも恋仲が噂されてるんだってぇ!」
ここまでスルーされると意地でも振り向かせてみたくなる。
「敬浩がいないうちに奪っちゃおうか〜」
半分冗談。半分本気で。
その言葉に目を大きくしてやっとこっちを見た。
動揺してるってことは、俺にもまだチャンスあるのかな?
本気の心に火がつく瞬間
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