過去拍手
□【時の描片U】番外編1
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1カケラより【まさかの】
ヒロ視点
“なんであたしが”
“やる意味あんの?”
“マネージャーでよくね?”
と、色々文句を言うのは百も承知のこと。
いつもならばここでケーキで釣る作戦を実行するんだけど、生憎今は太らせられない。
だから俺は考えた。
どうしたらSORAが素直にジムへ通ってくれるのか。
ケーキで釣れないのならお金はどうだ、なんて馬鹿なことも考えた。
ここまでご機嫌とりながらもジムへ通わせる必要はあるのか?
って篤志に言われたけど、SORAには基礎体力しかない。
もっともっと頑張って欲しいんだ。
だから俺はご褒美で釣ることにした。
「明日から温泉、行ってきていいよ」
『マジでぇぇ?!頑張る!ジムでも何でもやる!』
これが仇となって帰ってくるとも知らずに。
まさか彼女が大食いだったとは
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