Novel.1

□Lesson 8d 赤い彗星編
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ムンパレ☆カルテットのセーラー白書

Lesson 8 赤い彗星編
 謎の紋付き袴仮面 赤い彗星、太陽への一撃!(後編2)


「ごほっ★ げほっ★・・・・ぅえっ、ぺっ★ぺっ★ 何やねんな、この砂埃はぁ〜・・・・目くらましにしちゃきっついでぇ」

 今だ収まらぬ土煙の中で咳き込みながら、そうぼやいているレッド・サン。
 そんな中、あたし達は対レッド・サンについての作戦を立てた。
「この中では一番観察力があるから、ほしちゃん。号令はほしちゃんがやって」
「あ、はい」
「あたしは竜巻で混乱させるから、こやちゃんはエア・スラッシュで攻撃して」
「うんっ。わかったっ」

「なるみさん、こやさん。号令の言葉、私が決めてもいいですか?」

「え? えぇ」「別にいいよ」
「じゃあ・・・・攻撃と攪乱はやる人が決まってるから、それぞれ名前で呼びます。けど」
「「けど?」」
「あのアプリを使って防御をする時は・・・・そうですね。『ガード』。この言葉で行きましょう」

「ガード・・・・いいわね」「さぁんせぇ〜♪」

「それじゃ、今のうちにタイミング合わせ。やりましょう」

 そう言うと、ほしちゃんは携帯を取り出し、開いた。
「あ、えぇ」「う、うわわわわ☆ちょっと待ってっ」
 あたしは胸元からすんなりと自分の携帯を取り出したけど、こやちゃんは携帯をスカートのポケットの奥に入れてたらしく、わたわたしながら携帯を取り出した。
「・・・・ふぅ」
「こやちゃん・・・・取り出しやすい所に入れておけばいいのに」
「だぁってぇ〜。あたし、コーゲキ役だからけっこう動き回るのよぉ☆ おっことしちゃったらタイヘンだもん(>_<)」
「あ、そ、そうよね☆(^-^; ストラップだけじゃ心細い時ってあるもの・・・・」

「こやさん。なるみさん。早くしないと、せっかくの目くらましがなくなっちゃいますよ(-_-;」

「「あ・・・・」」
 そんな言葉を発し、土煙の方を指差したほしちゃん。それには、とんでもない訳があった。
「「!?!?」」

 ピィィィィィ・・・・ピピピィィィィィ・・・・ジュアッ、ジジジジジ・・・・

「ほぉ〜れ、溶けれ溶けれぇ。蒸発してまえ〜、ぐっ★ ごほっげほっ★」
 土煙の中でにわかに立ち昇る熱気。
 驚く事に、レッド・サンは自ら放つ熱線で、土煙の粒子を溶かして除去をし始めたの☆

「「ご、ごめんっ☆」」


「じゃ、行きますよ。せぇの、ガード」
「「「はいっ」」」

 ピピッ。

「ん〜。なるみさんだけ遅いです」
「なるたん〜?」「ご、ごめんなさい(*・・*)」
「クリックを押すのは『はい』、と同時にでお願いします」
「わ、わかったわ」
「なるたん、しっかりしてよぉ。いちお〜サブリーダーでしょ〜?」
「こっ☆ こやちゃんには言われたくないわっ」

「こやさん? なるみさん??(-_-;」

「「ご・・・・ごめん(////)(////)」」


「せぇの、ガード」「「「はいっ」」」「せぇの、ガード」「「「はいっ」」」
「ごほっ★げほっ★がへっ★」
 土の粒を除去しても除去しても今だ立ち昇る土煙。その中でまだ咳き込んでるレッド・サン。
 あたし達のアプリ起動の予行練習は、もうちょっとだけ続いたの・・・・。
「こぎゃんか状況で、ほんなごてレッド・サンと戦えゆっとか・・・・?」
「「「が、がんばります☆(*・・*)(*・・*)(////)」」」
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