Novel.1
□Lesson 7a 赤い彗星編
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ムンパレ☆カルテットのセーラー白書
Lesson 7 赤い彗星編
恋人達は桜色? こやと紡の恋の嵐(前編)
「・・・・・・・・」
−−−−−−−−−−−−
僕は、あなたを見つめているだけで、この胸が張り裂けそうです。
あなたの輝く笑顔。あなたのきらめく瞳。あなたの全てが、僕を真綿のように締め付けます。
あなたは僕の太陽です。月です。女神です。天使です。観音様です。
好きです。好きです。好きです。
何百篇、言葉を言い連ねても、言い足りない位に。
何百篇、言葉を書き連ねても、書き足りない位に。
僕のこの思い、受け取って下さい。
こやさん
−−−−−−−−−−−−
夜。とある家のとある部屋。
勉強机のスタンドの下で今、見るからにクサい文章の恋文をしたためている、この眼鏡の少年。
彼の名は鶴橋 陸攻。蒼河こやと同じクラスの中学二年生である。
彼は恋文を書き上げると、恍惚とした表情を浮かべながら、その便箋を丁寧に畳み、封筒に入れた。そして、綺麗に封をした手紙を両手で天井に向けて差し伸べた。
彼の部屋の天井には、何故か、大伸ばしされたこやの顔写真が貼られていた。
彼の恍惚とした笑みは、みるみる輝きを増して行く。
「くぉやすゎあああああああああ〜んっっ♪♪♪♪」
突然、近所迷惑も顧みない程の声を張り上げた少年。
当然、近隣の家々の犬が吠え、灯りが一斉に点き始めたのは、言うまでもない・・・・。
−−−ここから、こやサイド−−−
「くちゅんっ☆ ・・・・なんで寒気が(・_・;)」
こやで〜す♪
さっきまで、お風呂に入ってましたぁ。
・・・・って、だぁれ〜? そーぞーしてんの〜?
みんな、あたしの事を、やれのーてんきだの、チョーシがいいとか言うけど・・・・
あたしにだって、人には言えない『オトメのなやみ』って言うのは、あるの。
「・・・・ん?」
・・・・なんか、キツイ。
「ママ〜!? あたしのお気に入り、なんかちぢんでるぅ!」
「えぇ? そんなはずないわよ。ちゃんとネットと柔軟剤使って、おしゃれ着洗いでやってるわよ」
「でもぉ〜・・・・やっぱりなんかキツイよぉ〜」
「どのへんが?」
「ん〜・・・・全部」
「全部って、上も下も?」
「・・・・上のが、全部」
「あらぁ〜・・・・そうしたら、こやのをまた買い換えないといけないわね。このままじゃ、こやので家の家計が赤字になるかも」
「・・・・」
「そうね。こやが高校生になったら、アルバイトも考えないと」
「・・・・ごめん(////)」
「ごめんって。別に謝らなくてもいいのよ。むしろ喜ぶべきだわ。こやが女の子として、ちゃんと成長してます、って証拠だもの♪」
「・・・・(////;;;」
あたしのなやみ。
最近、あたし・・・・胸がおっきくなってきたみたいなの・・・・。