TOT夢連載【太陽の花】

□第24話 【砂塵への道】
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扉の先は砂嵐が起こり視界が悪く
前が一切 見えない状態であり
見えるのは、
広い大地と枯れてしまった木々・・・

それと、切り立った険しい崖が
多く見られる事くらいだ。



カイウス「狽キげぇ! 一面の荒野だ!
こんなところに、
生き物なんているのかな。」


『こんな荒野のド真ん中で暮らす人は
多分いないとは思うけど・・・
こんな砂漠化した所を好んで住み着く
生き物くらいは いると思うよ。』


カイウス「へー・・・」


フォレスト「こんな景色になったのは
100年前の【獣人戦争】以降だ。
前にも話したが、それまでは
緑豊かな土地だったと伝えらている。」


ルビア「なんでこんなになって
しまったのかしら・・・ ・・・」


フォレスト「【獣人戦争】の時に
何があったかは殆ど伝わっていない。
ペイシェントを集めている教会なら
何か知っているかもしれないが。」



微妙に分からないフォレストは
さり気なくアーリアに話を降る。



アーリア「でも、教会はここを
危険な場所として 封印したわ。
わざわざ東の門を作り上げてね。
100年前に何か気づいたとしても
なぜ今にもなって・・・ ・・・
教皇と異端審問官達が
生命の法の施行を始めたのは
ここ数年のことなのに。」



疑問点が多すぎる問題に、
理解の許容範囲は越えてしまっている。



ティルキス「たしかに妙だな・・・ ・・・
いずれにせよ この砂漠を
生きて横断できなきゃ意味がない。
気を引き締めて行こう。
#name1#は、特に気を引き締めろ。」


『ちょっ!! なんで私だけを、
名指しで注意するの!!(ムスッ)』



自分1人だけ 特に注意と言われ
頬を膨らましながら怒って見せるが
その姿は逆に可愛らしく
威厳などという言葉は全く持って
存在しなかった。

他のみんなはその様子を
微笑ましく眺める。



『もー―――――っ!!
なんで みんなして笑ってるのよ!』



尚も怒ってみせるが、
このままでは埒があかないと思い
カイウスがそれとなく話を逸らす。



カイウス「・・・ ・・・そういえば、
レイモーンの都って
砂漠のどこら辺にあるんだ?」

『狽ソょっと、話聞いてる?』


フォレスト「ここから南に行くと、
砂漠に現存する唯一の町
ラウルスがあります。
レイモーンの都に眠る宝を狙う
盗堀者たちがいると聞きますので
詳しい情報が聞けるかもしれません。」


『あっ、もしかして
私の事は無視の方向?』


ティルキス「では、まずラウルスに行って
レイモーンの都の場所を調べよう。」



#name1#を除け者にして進める一同に
怒りを含んだ声質で言い放つ。



『くぅっ・・・覚えておきなさいよ!
今度、私が食事当番の時に
ホントは入れちゃダメな物を
タ〜ップリと入れてやるんだから!』


一同「「「「「狽イ、ごめんなさい!!
それだけは止めて下さい!!!」」」」」



何を入れられるのか分からないが、
#name1#ならやりかねないと思い
全員で一生懸命に平謝りした。



『うんうん。 分かればよろしい♪』



全員が謝った事で#name1#は機嫌を直し
一同・・・次の目的地、
ラウルスを目指すのであった。




→第25話 終
→第26話に続く・・・
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