TOT夢連載【太陽の花】

□第24話 【砂塵への道】
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アーリア「そう・・・ ・・・#name1#も、苦しんできたのね。」
『私が受けてきた苦しみなんてカイウスやルビアの2人に比べたら本当の苦悩になんてならないわ。』
切ない微笑みを浮かべていると、カイウスがルビアと共に戻ってくると暗かった空も、明るくなり始めひとまず出発する事に決めた。
東の門は北の門と同等、中に入るのは容易であった。
内部へと設置された各扉の前にはそれぞれの扉を守る騎士達が立つ。
そして、東の門に入り3つ目の部屋の奥の扉に我々が向かうべき都は存在する。
『一つ前の扉だったら簡単に通れたかもしれないのにな〜。』
ちなみに、1つ前の扉に居た騎士は今にも居眠りしそうな状態であった。
ティルキス「ここは、俺に任せてもらおうか。」
カイウス「どうする気なんだ?」
自信満々のティルキスにこの場は任せて、見守る事にした。
ティルキス「ここを抜けると、どこに繋がってるんだ?」
騎士「ここから東へ抜けるとレイモーンの死の大地だ。許可がなければ通す事はできん。」
ティルキス「遙々、ここまできたんですよ。何とか通していただけませんか?」
騎士「ならぬ!」
腰を低く頼んでいるみたいだが案の定、簡単に断られてしまっていた。
だが秘策があるティルキスは、尚も交渉を
続ける。
ティルキス「そこをどうか・・・ ・・・」
そう言いながら、そっと騎士の手にお金を握らせた。
騎士「そんな 端金で・・・ ・・・」
否定しようとする騎士であったが受け取ったお金をチラリと見て、態度がコロッと変わった。
騎士「・・・ ・・・結構あるではないか。・・・ ・・・しかたあるまい。充分準備の上、心して出かけられよ。」
ティルキス「ありがとう。よし、みんな 出発するぞ。」
ティルキスは交渉が上手くいき、意気揚々と戻ってきた。
『はぁ〜・・・結局 人は、お金の力には勝てないんだね・・・』
カイウス「オレもそう思う・・・」
ルビア「ホント・・・勉強になるわ。」

呆れた口調で3人はボヤいてしまう。
フォレスト「何事にも、お金は大事だと言うことだ。」
アーリア「そんな事より、とりあえず先に進みましょう。」
道を空けてくれた騎士にお礼を述べ、一同は、扉を潜り抜けた。
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