TOT夢連載【太陽の花】

□第22話 【隔ての門】
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カイウス
「狽、わ。でかい壁!」


ルビア
「こんな所にもお城があるのかしら。」



あまりの大きさに驚いている2人に
分かりやすく説明。



アーリア
「うふふ。これはお城じゃないわ。」


フォレスト
「ここは【北の門】という。
北の森【ボグナム】と
この国アレウーラとを隔てる壁だ。」


『称して、隔門ってね☆』


全員
「「「「「(何故に称す?)」」」」」」



繰り出す天然発言は
何時もながら意味不明であったが
それを気にせず流す事にした。



ルビア
「(汗)そ、それで・・・どうして
わざわざ壁で仕切るんですか?」


フォレスト
「北の森には西の【ボグナム】と
東の【アルガム】の2つがある。
年中雪に閉ざされた土地だが
そこにはオーガ達が住んでいる。」


カイウス
「買Iーガだって!?
ヒトを襲うバケモノだろ!?」


『うーん・・・
その考えは、ちょっと偏見かな・・・』


フォレスト
「フォルテの言うように、そうではない。
彼らもまた、ヒトを恐れている。
彼らはもともと
レイモーンの民やヒトの祖先に
あたるのではないかと言う学者もいる。」


カイウス
「レイモーンの民の祖先・・・ ・・・
そして、ヒトの祖先・・・ ・・・」


フォレスト
「レイモーンが滅び、
ヒトがアレウーラの覇権を握った時
この辺りに住んでいたオーガを
ボグナムへ追い立てこの壁を作った。
オーガ達も抵抗したが
ヒトの力には適わなかった。
そして、オーガ達はこの土地を
奪い返そうと時々襲ってくるのだ。」



フォレストの説明により
オーガの事を少なからず理解できた。



ルビア
「だからこの壁でオーガ達がこっちに
入れないようにしているのね・・・」


カイウス
「何だか悲しい話だな・・・ ・・・」


『現実は厳しい出来事ばかりで
溢れかえってる、っていう事だよね。』


フォレスト
「何れにせよ、ここは北の最前線だ。
城壁は騎士団が守っている。
中には小さな町になっているが
どうしたものか・・・ ・・・」



門の中に入るかどうかで頭を悩ます。



ティルキス
「砂漠へ行くにはここからずっと
東に行かないといけないんだろう?」


フォレスト
「はい。ここからずっと東。
東の門を抜けねばなりません。」


ティルキス
「ならやはり、このまま旅を続けるには
補給が必要だろう。
騎士団の勢力圏だからお尋ね者として
手配されているかもしれないが。
お尋ね者より、オーガの襲来を
気にしている方に賭けようぜ。」



自信あり気で親指を立てて言い放つと、
アーリアは呆れて溜め息をつく。



アーリア
「行き当たりばったりね。大丈夫なの?」


ティルキス
「お尋ね者だってばれた時は
【ボグナム】へでも逃げ込むさ。
肩から力を抜いていこう。
長くなりそうな旅なんだから。」


『大丈夫、だいじょ〜ぶ♪
もしもの時は私が、騎士団の皆様に
止めを刺してあげちゃうから〜♪』


全員
「「「「「止めとけ!!」」」」」



まさかの【止め】発言に
一時も目を離さぬようにと誓い合う。



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