TOT夢連載【太陽の花】

□第18話 【地下牢の真実】
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ティルキス
「フォレスト!どこにいるんだ?
俺の声が聞こえたら、返事をしてくれ!」



部屋の端々に声が響き渡ると
更に奥に見える部屋の方向から
フォレストの声が聞こえてきた。



フォレスト
「その声はティルキス様?
私はここにおります!」



ひとまず牢の者達を後回しに
皆で声が聞こえた部屋へ向かうと
そこには、頭上で手首を鎖にて繋がれる
フォレストの姿があった。



カイウス
「間に合った。
フォレストさん、怪我はない?」


フォレスト
「私は大丈夫だ。
しかし、他の者は拷問を受けている。」


ティルキス
「今すぐ鍵を外してやるからな。
ちょっと待ってろ。」



ティルキスは鍵に手を掛けるなり、
鎖を外そうと試みるのだが・・・



ティルキス
「くそっ、しまった・・・ ・・・もう一度だ!」



その後も外そうと数回 試みるのだが
一向に外れる気配はない。

ティルキスは少し考え込むと
フォルテの方に向き直った。



『どうしたの・・・
また仕掛けが開かないとか?』


ティルキス
「ああ。 頼んでも良いか?」


『うん、何とかやってみるわ。』



仕掛けを数秒睨み付けると
意図も簡単に鍵を外してしまった。



『とりあえず
鍵の仕掛けは解いたんだけど・・・』


ティルキス
「よし、解けたぞ!!
Σくそっ、鍵が二重になってやがる。」



鍵の仕掛けは何とか解けたのだが、
二重に錠前までもが掛けられていた。



『もう1つの鍵も、
私が開けちゃいますか?』


フォレスト
「ここまでしていただければ
自力でいけます。
ウオオーッ!!



大声で気合いを入れると同時に
獣人へと身体を変え、
繋がれていた鎖ごと鍵を壊すなり
獣人化から元に身体を戻し、
呼吸を落ち着かせ皆に向き直った。



フォレスト
「ティルキス様、皆さん助かりました。
そちらの方は?」



自分の事を指すのだと分かり
アーリアは軽く自己紹介をし始めた。



アーリア
「アーリアといいます。
初めまして、フォレストさん。」


ティルキス
「彼女は、教会の人間だが
俺達をここまで案内してくれた。
信頼していい。」



付け加えた簡素な説明に
少なからず納得し頷いていると
その説明に続くように、
フォルテは余計な言葉を付け足した。



『そうそう♪
まあ、ちょっとお腹の中が黒いのが
玉に瑕なお姉様なのだけどね・・・』


アーリア
「あら失礼ね。
後でフォルテとは、ゆ〜っくりと
お話をしなきゃダメなようね♪(黒笑)」


『ΣΣぜ、全力で
遠慮させて頂きます!!(アセアセ)』



黒きオーラを当てられてしまい、
本気でフォルテが脅え震える姿に
何かを察したフォレストが
助け船を出すように口を挟む。



フォレスト
「・・・教会の中にも
あなたのような方がいるのだな。
よろしく頼む。」


アーリア
「こちらこそ。」



なんとか挨拶を交わし終えると、
今度はカイウスに声をかけた。



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