TOT夢連載【太陽の花】

□第13話 【首都ジャンナ】
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フォレスト
「14年ほど前に事件があった。
ジャンナ事件だ。」


『その事件って、レイモーンの民が・・・』


フォレスト
「そうだ・・・ジャンナに
8人のレイモーンの民が訪れたのだ。」


カイウス
「え?なんでそんな
わざわざ捕まり来るような事を?」



確かに、
異端者狩りを決行しているジャンナへ
レイモーンの民 自ら訪れるなど
自殺行為の何者でもない。



フォレスト
「うむ。カイウスの言うとおり
ジャンナに来た彼らは
教会によって牢に入れられた。
だが、そこから脱走し王城に逃げ込んだ。
いや、王城に行く事こそが
彼らの目的だった。」


ルビア
「どうして、そんなことを・・・ ・・・」


フォレスト
「彼らは、王に上申したかったのだ。
【レイモーンの民はヒトに対し
害意はなく静かに共に暮らしたいのだ】
とな。」


カイウス
「そうか、そのために・・・ ・・・
勇気のある人達だな。」


『本当に・・・ ・・・だけど・・・』



でも、勇気と無謀の
境目なのは否めないのも事実。



フォレスト
「しかし、
彼らの声は聞き入れられなかった。
結局、王を守る近衛騎士団によって
彼らはその場で処刑された。」


『王城に乗り込んで来て
王に楯突く異端者など相手にせず、
近衛騎士団に排除を命じたという処ね。』



あまりにも辛く
物悲しい結末に眉を潜めてしまう。



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