TOT夢連載【太陽の花】

□第11話 【カイウスの想い】
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フォレスト
「そうか・・・助けるだけでなく、
それを確かめるために
父親を追っているのか。
複雑な事情だったのだな・・・ ・・・」



一瞬だけ申し訳なさ気に目を伏せるが
直ぐに顔を上げ、話を続けた。



フォレスト
「だが、これだけは言えるぞ。
他人は他人、自分は自分だ。
どんなに他人を羨んでも、
手に入らないものがある。
それは、他人からお前を見ても同じ事。
お前も他人にはない、
素晴らしいものを持っているんだ。
お前が今せねばならない事は、
【本当の自分】を
見つける事なのかも知れんな。」



カイウス
「難しくて、よくわかんないよ。」



話が難しく、
カイウスは首を傾げて見せた。



『・・・今のカイウスに、
その手の話は理解に苦しむかな〜。』


フォレスト
「すまん すまん。
はやく父親を助けだして、
気持をすっきりさせないとな。
迷うなよ、カイウス。」


カイウス
「ありがとう、フォレストさん。」


『お話しも済んだようだし、
そろそろ宿屋に帰ろっか?』


カイウス
「もう少しだけ、
ここに居ても良いかな・・・ ・・・」



また何処かをぼんやりと見つめ
そうポツリと呟いた。



フォレスト
「・・・わかった。
私とフォルテは先に帰っている。
あまり遅くなるなよ。」


『気をつけて帰ってきてね。』


カイウス
「うん。」



カイウスをその場へ残し
2人は宿屋の道を引き返した。

そして、
カイウスが見えない位置まで来ると
フォルテは話を切り出した。



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