TOT夢連載【太陽の花】

□第7話 【いざ黒の森に】
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次に、2つ目・・・

一路、黒の森に向かう3人であったが
カイウスは体力だけはあり、
長時間歩き続けても大丈夫だ。

フォルテは旅慣れしているので勿論、
カイウスよりも丈夫なのである。

一方、ルビアの方は
歩いて旅をする事に慣れておらず、
数時間ぶっ通しは無理だと判断し
休み休み進むため時間が掛かるのだ。

これが2つ目、時間の消耗なのだが
少しだけ休憩を取るのならば
あまり時間も掛からないであろう。

だが、お騒がせ3人組が揃っていては
それだけでは終わらないのが世の常。

ルビアがカイウスを弄り、
それに対して怒ったカイウスが
ルビアと喧嘩をしたりで大変なのだ。

では、そんな様子を
ちょっとだけ覗いてみましょう・・・


【一回目の休憩】

カイウス
「黒の森って
アンデットが出てくるって有名だよな。」


ルビア
「そうね、夜は
スケルトンとかが出るらしいわね。
お父さんも司祭として何度か
スケルトンを昇天させに行ってたわ。」


『あっ、私も司祭様のお供として
一緒に行ったことあるよ〜。』


ルビア
「そういえばラムラスおじさんと
フォルテのどちらかが
必ず着いて行ってたよね。
どうして一緒に行ってたの?」


『アンデット以外の魔物も
黒の森の中にもうじゃうじゃ出るから
司祭様の身を守るために
どっちか片方が着いて行ってたの。
ほら私って、腕っ節だけは強いから。』



2人はフォルテの言葉に
何となく納得し、頷いて見せる。



カイウス
「成程・・・(フォルテが父さんと同じ位
強いなんて、知らなかった・・・(汗))
・・・で、アンデットって
死体が動き出した物だろ?
そもそも誰の死体なんだ。」


ルビア
「あの森の中には古代の遺跡があるの。
そこの住人だったって話よ。」


カイウス
「それにしちゃ数が多すぎないか?
森を通る隊商が倒したり
ルビアの父さんが
昇天させたりしたんだろ?
とっくに全滅してるんじゃないか?」


ルビア
「森で
アンデットの犠牲になる人がいると、
その人もアンデットになっちゃうのよ。
それに一度倒されたアンデットも
時間が経つと動き出したりするみたい。」


カイウス
「なんだよ、それじゃいつまで経っても
いなくならないじゃんか。」



カイウスの意見は最な事ではあるが
そんな質疑応答を繰り返していても
意味が無い気がする2人であったが
フォルテだけは違っていた。



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