TOT夢連載【太陽の花】

□第6話 【決意】
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カイウス
「オレは父さんの本当の子供じゃない。」


ルビア
「おじ様がカイウスの
本当のお父さんじゃない!?
・・・ ・・・ウソでしょ?」



あまりの衝撃的な事実に
目を丸く見開いた。



カイウス
「オレも最初は信じられなかったけど、
本当みたいなんだ。
父さんがレイモーンの民って
分かった晩に話してくれたんだ。」


ルビア「レイモーンの民?」


『レイモーンの民っていうのは、
リカンツの正式な名の事よ。』



理解し難い内容に首を傾げると
フォルテが簡素に説明をしてくれた。



カイウス
「それで、
オレの本当の両親の事も聞いた。
母さんはもう死んだらしい。」


『正確にはラムラスおじさんが
アレウーラで捜し出せなかった・・・
ってのが、正しいのかもね。』


カイウス
「うん。でも、本当の父さんは
どこかで生きてるみたいなんだ。」


ルビア
「そうなんだ・・・ ・・・
本当のお父さんに会えるといいね。」



なんとか理解したのか
少し戸惑いつつも笑顔を向けた。



カイウス
「ああ、会ってみたいよ。でもさ・・・ ・・・
オレは血が繋がっていなくても、
連れ去られた父さんを助けたい。
危険だって事はわかってるけど
ジャンナへ行こうと思う。
お前も行くんだよな?」



決心したように深く頷いて見せる。



ルビア
「もちろんよ!あいつら許さないわ!
必ずお父さんとお母さんの仇を討つ。」


カイウス
「オレたちには、もう帰る村はない。
それに僧兵の追っ手も来る。
それでも大丈夫か?」


ルビア
「行くわ大丈夫。」


カイウス
「フォルテも一緒に行くよな?」


『ふふっ、もちろんよ♪』


ルビア
「あ、でも船に乗れなきゃ、
ジャンナには行けないわ・・・ ・・・」



その言葉に一瞬だけ悩むが、
カイウスとフォルテは顔を見合わし
2人同時に頷き、ルビアに答える。



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