TOT夢連載【太陽の花】

□第6話 【決意】
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『Σって、ルビア!!
いつからそこにいたの!?』


ルビア
「バカって叫び始めた頃・・・(ムスッ)」


『あちゃ〜!!』



申し訳なさ気に額に手を当てていると
そんなのはお構い無しという感じで
カイウスはルビアに話を振った。



カイウス
「そんな事より、
ルビア無事だったんだな!
まだ船に乗ってなかったのか?」


ルビア
「うん。乗せてもらえなかった。」


カイウス
「乗れないってどういうことだ?」


ルビア
「子供だけじゃ
船に乗せられないって言うのよ!
失礼だと思わない?」


『家出かなんかだと
勘違いされたんじゃないの?』



憤慨気味な態度に口を挟んでみたが・・・



カイウス
「ルビアは子供っぽいからな。」



っと、軽口を叩くカイウスのせいで
フォルテの言葉は台無しに消え去った。



ルビア
「うるさいわね!
カイウスだって背 低いじゃない!」


『でも私よりは高いし、
ルビアも子供っぽくなんてないよ・・・
・・・って、また聞いてないし(シクシク)』



すかさず入れてみたフォローも
全てが無駄に終わっていく。



カイウス
「なんだと!」


ルビア
「なによ!」



両者 睨み合ったままだったが、
横でいじけ始めたフォルテに気付き
視線を向け、眉間に皺を寄せた。



『いいも〜ん・・・(ムスッ)
どうせ私は除け者だよ。はみ出し者さ!
無視するだけ、無視するがいいさ!』



イジケるその姿に
2人は顔を見合わし溜め息をつく。



カイウス
「・・・ ・・・やめよう。こうやって
ケンカしたって止めてくれるのは
もう、フォルテしかいないんだ・・・ ・・・
(フォルテの事は
いつも困らして楽しんでるんだけど。
いじけた姿、すごく可愛いし///)」


ルビア「・・・ ・・・そうだね。(これ以上
可愛いフォルテを弄っちゃ駄目よね)
いつもならカイウスが
(いじけたフォルテを見かねた)
おじ様に怒られたりしてたもんね。
あたしのお父さんやお母さんもいて・・・
幸せに暮らしてたのに。・・・ううっ(ウルッ)」



明るく話していたはずのルビアは
悲しみを思い出し涙が込み上げ、
先程までいじけていたフォルテが
泣き始めた姿に気付き
直ぐに駆け寄って慰めの声を掛ける。



『ルビア・・・大丈夫?』


ルビア
「・・・フォルテっ!!(涙)」



胸に飛び込ん来て泣きじゃくる背を
優しく包み込み、頭を撫で上げる。



『私もカイウスも傍にいるから。
大丈夫、大丈夫だから・・・(微笑)』


カイウス
「ごめんな、思い出させて(シュン)」



ひとしきり泣いた事で落ち着いたのか、
服の袖で軽く涙を拭い
ゆっくりと顔を上げカイウスを見る。



ルビア
「いいの、カイウスだって
おじ様が連れ去られて辛いのに。」


カイウス
「その
オレの父さんの事なんだけど・・・ ・・・
聞いて欲しい事があるんだ。」


ルビア
「どうしたの?」



ルビアは首を傾げ、問い掛ける。



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