TOT夢連載【太陽の花】
□第1話 【幼馴染み】
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フォルテ
『ちょっと〜!!
2人とも待ってってば!!』
大声で呼んでみるが村中を駆け回る2人には全く聞こえず、全然止まろうともしない。
フォルテ
『なんであんな早いかな〜?
なんか全く追い付けないし!!』
フォルテの足は比較的速い方なのだが、何故か追いかけっこしている2人を捕まえられず、いつも付いて行くだけでやっとなのだった。
追い付くべく頑張って走っていると、ルビアが入り口付近にて不意に速度を緩めたのに気付いた。
カイウスに続きフォルテも足を止めた。
カイウス
「どうしたんだルビア?」
フォルテ
『こんな所で立ち止まって、何か変わったことでもあったの?』
ルビア
「ほら、誰か来たわ…
なんだか様子が変よカイウス、フォルテ。」
指差す方向に視線を移すと、鎧を来た人が足下も覚束ない様子でフラつきながら歩いて来る。
誰の目から見ても様子がおかしいのは明らかだった。
カイウス
「あれは、騎士団のヨロイ…?
金色の鎧だ…」
フォルテ
『うん。でも…』
ルビア
「どうしてこんなところに…」
不思議そうに首を傾げながら鎧の人を遠目から眺めていると、崩れ落ちるように前のめりに倒れてしまう。
3人
『「「這煤I!!」」』
カイウス
「行ってみよう ルビア、フォルテ!」
2人
『「うん。」』
急いで駆け寄り、身体を揺すりながら声を掛ける。
1人の金色の鎧を纏し騎士がこの村へと現れた事により、今まで平和とされたこの村での生活が一気に壊されていくことになるとは、まだ3人は気付かないでいた・・・
そう・・・
遥かなる魂の叫びを
聞くことになろうとは・・・
→第2話に続く・・・