TOH夢連載【沙羅の実】

□第5話 【合流DE行こう】
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その後、何人かに聞いて回りはしたが、あまり良い情報は得られず諦めかけているところで、青年から重要な話を得ることが出来た。



青年
「おれ、北の空が爆発が起こるのを見たんだ!
ありゃあ、なんだったんだ?」


少年
「ボクもみたよ!
七色の光がババーンって爆発したんだ!!
・・・・・・ま、科学的にいえば、ただの隕石だと思うけど。」


シング
「七色の光が爆発・・・」


ヒスイ
「もしかしたら、コハクのスピルーンかもしれねーな。」


ルベラ
『ねえライト。
北の方には何があったかしら?』


ライト
『えーっと確か、鍾乳洞とかあった気がする。」


青年
「そうそう。
北にあるのは、ラゴス鍾乳洞だよ。」



要するに、ラゴス鍾乳洞の方向で何かが爆発したのが見えたらしいが、その正体は未確認のままな様子。



ルベラ
『爆発の原因を知っていそうな方を、どなたかご存じは無いですか?』


青年
「そうだなぁ・・・・・・
じゃあ、あの家に行ってみるといい。」



青年が指差した先には、先程シングが見てはしゃいでいた、望遠鏡がある二階建てのお家があった。



ルベラ
『あれは、どなたのお家なのです?』


青年
「あのでっかい望遠鏡のある家は、天文学者ユークレスの家だ。
いつも空を観測してるユークレスなら、光の爆発が、何か知ってるかもな?」


ヒスイ
「何か分かるかも知れない。
とりあえず行ってみるか。」



特に行く宛もなかったので、有力な手掛かりを求め、一同はユークレス家へ向かってみる。


すると、家の前にて1人のおじさんが首を傾げて不思議そうに呟いていた。



おじさん
「おかしいなぁ・・・・・・?」



その様子を不思議に思い声を掛けた。



ルベラ
『あの、どうかしました?』


おじさん
「ああ。
ユークレスの家のドアを、何度叩いても返事がないんだ。」


ヒスイ
「買い物とかで、どっかに出掛けてんじゃねーのか?」


おじさん
「う〜ん・・・
ユークレスは、めったに外出しないはずなんだが??」


ルベラ
『でも、明らかにお留守みたいですよ。』


おじさん
「まあ、そうみたいだな。
一応、ウランに知らせておくか・・・・・・
あんた達も、用事があるんなら、後でウランに聞いてみたらいい。」



知らない名前を言い残し、何処かへと歩いていってしまった。



ルベラ
『ウランさんって、誰でしょう?』


ライト
『名前からして、女だよな?』


シング
「だよね。でっ、どうするヒスイ?」



シングがそう言うと、3人はヒスイにと視線を流す。



ヒスイ
「狽チて、俺に振るな!」


ライト
『(案外、使えない奴だな)
こうしてても埒あかねーよな?』


ルベラ
『そだねぇ・・・どうしよっか?』


コハク
「・・・街を・・・・・・あるく・・・・・・?」


シング
「うん。 コハクの言うとおりだよ。
ウランって人を訪ねて、街中を歩いてみようよ。」



爆発の原因を知るべく、ユークレスの行方を知るために、ウランを探す事になった一同は、街中を歩く事となるのであった。




→第6話に続く・・・
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