TOT夢連載【太陽の花】

□第29話 【重話】
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生命の法についてを聞いた後、
長老とフォレストの2人で話していたが
慌てた表情で、一同に合流。

聞いてきた話しでは
ジャンナ事件ての仲間である
トールスが生存している事が発覚。

そして、
船でラウルスよりジャンナへと向かい
街をすべて焼き尽くすというのだ。

手を血で染め上げるのを止めるべく
出航先であるラウルスへと
急ぎ舞い戻るのであった・・・

一同はラウルスの町に入ると
町の中心に位置する井戸の横で
神妙な表情を浮かべた若者数名が
何か話し込んでいるのが見える。



『もしかして、あの人達がそうかも。』


ティルキス
「彼らか?フォレスト。」



2人の問い掛けに深く頷くと、
名前を呼び掛けてみた。



フォレスト
「トールス!」



名を呼ぶと、他の者に指示していた
最年長らしき男性が振り返る。



トールス
「フォレスト?フォレストなのか!?」



トールスという名の男は
仲間が生きていた嬉しさと再会を喜ぶ。



トールス
「フォレスト、生きていたのだな。」


フォレスト
「ああ。ジャンナから逃亡して
西のセンシビアにいた。」


トールス
「センシビア・・・ ・・・。
また遠くに逃げていたのだな。
オレは、あの事件の後命からがら
サンサに逃げ帰ってな。なんとか、
ここまで生き延びることができた。
今は、再会できた事を
レイモーンの神に感謝している。」


フォレスト
「ああ。私はサンサの長老から
お前の無事を聞いた。
あれから、14年も経つのだな・・・」



遠い目をして言う台詞に
トールスは同意するように頷く。

そして、気になっていたのか
後方に見えるこちら側へ目を移した。



トールス
「ところで、そっちのヒトは?」


フォレスト
「ゆえあって、共に旅をしている。
大丈夫、彼らは仲間だ。
信頼できる者たちだ。」


トールス
「どうだかな。
ヒトは平然とウソをつくぞ。」


フォレスト
「トールス・・・ ・・・」



どうやら、ジャンナ事件のせいで
人を信じるという心を、
無くし欠けているように見える。

だが、まだ
全てを捨て切れていないようで
フォレストの曇り無き瞳に折れた。



トールス
「わかった、お前の言う事だ。
ここは信じよう。」



不安要素はまだあるが、
ひとまず本題へと話を切り換えた。


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