TOT夢連載【太陽の花】

□第23話 【思考への繋がり】
1ページ/4ページ

情報をある程度得た事により
3人が待ち合わせ場所へと向かうと
どうやらティルキス達の方は
かなり前から待っていたようだ。



『ごめ〜ん、待たしちゃったよね?』


ティルキス
「遅いぞ、3人とも。
置いて行こうかと相談していた所だ。」



『でも・・・待ち合わせ時間なんて、
決めてなかった気がするけど?
それでも、私達を置いて行くの?』



その的確な一言に返す言葉が見つからず
ティルキスは口を噤んでしまう。

そんな様子に同情しながら
カイウスがさりげなく話題を変えた。



カイウス
「ティルキス、
商人から情報を聞いてきたぜ。やっぱり
レイモーンの都があるみたいだ。」


アーリア
「それは朗報だわ。
他に詳しい事はわかった?」


フォレスト
「遺物を狙って、
盗人まがいの事をする輩が多いらしい。」


アーリア
「それは仕方ないかも知れないわ。
伝説の都だもの。」



アーリアがそう言うなり、
ルビアは不思議そうな表情を見せる。



ルビア
「ねぇ、アーリア。
レイモーンの都ってそんなに有名なの?」


アーリア
「私も噂でしか聞いたことがないの。
【獣人戦争】の主戦場となった場所よ。」



分からないと言いつつも、
言葉を選んでいき、説明を施す。



アーリア
「だけど、戦争が終わって以降
東の門が建設されて
自由な往来ができなくなったの。
都の周囲が砂漠と化して、
凶悪なモンスターが増えたからって
聞いてたけど・・・ ・・・
今の状況を考えると裏がありそうね。
生命の法の情報を
守るためかも知れないわ。」


『伝えられる真実は
本来の事実とは何時も違うのよね・・・』


アーリア
「フォルテ・・・?」



小さな呟きに少し違和感を持つが
口には出さなかった。



ルビア
「でも、北の門のオーガと違って
レイモーンの民を
追い出しちゃったわけじゃないのね。」


フォレスト
「ああ。レイモーンの民は元々、
レイモーンの都を中心に生活していた。
ヒトと土地を
奪い合ったという記録もない。
それに、レイモーンの都周辺は
昔から広大な砂漠だったわけではない。
【獣人戦争】以前は、
緑豊かな土地だったと言われている。」


カイウス
「どうして砂漠になったんだろう?
さっき情報をくれた商人は
戦争のせいだって言ってたけど
いったいどうしたらそんな事が・・・」


アーリア
「わからないわ。
一説には【獣人戦争】時に使われた
大規模なプリセプツの暴走が
砂漠を生んだともされているけど・・・
真実はわからないわね。」



あまりにも膨大な問題点に
一同は無量に感じてしまう。



ティルキス
「よし、情報も集まったみたいだし
レイモーンの都へ急ごう。
そのためには、東の門を抜けないとな。
東の門はここから東に向かえば
辿り着けるはずだ。」


カイウス
「よし、出発だな!」



意気込んで門を出ようとするが
フォルテがある事を思い出し
みんなを呼び止めた。



→NEXT・・・
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ