TOT夢連載【太陽の花】

□第20話 【新たなる決意】
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町の入り口までという約束で、
フォルテはルビアの付き添いで
カイウス達を捜しにやって来ていた。

すると、
入り口に差し掛かった途端
ルビアが何かに気づいた様に
声を出しスピードを上げ走って行く。



『・・・ルビア?』



向かった先に視線をやると
そこには、捜していた2人が
こちらに歩いて来るのが見えた。



ルビア
「カイウス!アーリア!無事だったのね!!」


カイウス
「ルビア、声がデカい・・・ ・・・」


ルビア
「狽ネによ!
ずっと心配してたのに・・・ ・・・」


『はいはい、いきなり喧嘩しないの。
ルビアは心配してくれてたんだから、
そんな言い方はしちゃ駄目でしょ?
ほら〜、ちゃんと謝ってあげて。』


カイウス
「わ、悪かった。オレも、
ルビアとフォルテが無事で嬉しいよ。」


『うん。
私も・・・2人が無事で嬉しい(ニコリ)』



フォルテが笑顔を向けて言うと、
疲れ切った身体だったからか
その可愛さをモロに受けてしまい
耳まで顔を紅く染め上げた。



アーリア
「///そうね、ありがとう。
(なんだか癒やされるわ〜)」


カイウス
「///(なんだあの可愛さ・・・)
(アセアセ)と、ところで、
フォレストさんやティルキスは?」


ルビア
「フォレストさんとお兄様は
宿屋にいるわ。・・・あれ、おじ様は?」


辺りを見渡してみるがラムラス姿は、
全く見当たらなかった。

その瞬間、
カイウスの表情は曇り俯いた姿に
アーリアは気づくと、
促すように、口を開いた。



アーリア
「色々とお話しすることがあるから、
まずは宿屋で合流しましょ。」



その提案に静かに頷いてみせると、
ティルキスとフォレストが待っている
宿屋にと4人は向かう。


急ぎ足で宿屋へ戻ると
ティルキスとフォレストが
2人の姿を確認し、声を上げた。



ティルキス
「アーリアにカイウス!」


フォレスト
「ようやく合流できたな。
我々は激流に飲み込まれ、
そのままヤスカまで流されていたのだ。」


助かった簡素な説明に
アーリアは納得してくれたようだ。



アーリア
「そうだったんですか。
私達は、途中で打ち上げられて
ここまで歩いてきたんです。
再会できて良かった。」


ティルキス
「本当にな。ルビアが町の外で、ずっと
カイウスを待ち続けて大変だったんだ!」


『ルビアったら心配し過ぎちゃって、
1人で突っ走りそうだったのよ。』



2人が茶化す様に言うと、
ルビアは睨みながら怒り声を出す。



ルビア
「Σお兄様!フォルテ!
その事は言わないでよ!(プンプン)」


ティルキス
「ハハハ、悪い悪い。」


『ふふっ、ごめんごめん♪』



笑いながら謝る2人に
ますますご立腹なご様子・・・

その光景に場は和んだと思えたが、
ただ1人・・・カイウスだけは
重苦しい雰囲気を漂わせたままだった。



フォレスト
「カイウス、元気がないな。
親父さんどうした?まさか・・・ ・・・」



フォレストは何かを感じ取ったのか
眉間に皺を寄せて視線を移した。

カイウスはその問い掛けに
ゆっくりとだが答えてくれた。



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