TOT夢連載【太陽の花】

□第18話 【地下牢の真実】
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無事に下水道を抜けた一同は、
牢屋のあるとされる地下深くを目指す。



アーリア
「この先に牢屋があるわ。」



アーリアが足を止めた場所には、
固く閉じられた扉が1つ現れ
カイウスが扉に近付いて行き
何かに気付いた様に声を出した。



カイウス
「扉が閉まってる。
何か仕掛けのようなものが付いてるな。」


ルビア
「本当だ。えーっと・・・
【決められた手数で絵柄を完成した時、
進む道は開かれる】だって。」


ティルキス
「結構難しいな・・・」


カイウス
「オレには、解けそうにないや。」


ルビア
「あたしも無理そうです。」


アーリア
「私は、パズル系が苦手で・・・」



次々に否定の言葉を述べていく間
黙ったまま見つめ続けるフォルテにも
無理だろうとティルキスは解釈し
全く自信はなかったのだが
自分で解こうと振り向いた瞬間・・・


カチッ



っという音が耳へ届き
急ぎ扉の方に視線を移してみると
平然とした態度のフォルテが
簡単に仕掛けを解いてしまっていた。



『ほらほら、開いたよ〜♪
って、あれ?先に進まないの?』



呆気にとられた皆に声を掛けると
慌てたように動き始めた。



カイウス
「・・・よ、よし。開いた!(汗)」


ルビア
「(アセアセ)ひ、開いたわね!!」


ティルキス
「とにかく、中に入ろう。
(見せ場を持って行かれた感じだ)」


アーリア
「そうね、行きましょ。
(一番頼りになるのは確かね・・・)」



フォルテの凄さに一目置きながら、
扉の向こうに足を進めて行くと
牢屋がある部屋へ入るなり、
中の様子に驚愕を露わにしてしまう。



カイウス
「なっ・・・何なんだよこれは
・・・ここにいるのはみんな?」


『・・・全て、レイモーンの民だわ。
私が見知る者もいるから・・・』


アーリア
「アレウーラ中から捕まってきた
レイモーンの民だと思うけど・・・ ・・・
おかしいわ。
一時的に牢に入れられているにしては
数が多すぎる・・・ ・・・」



捕縛されると裁判もせず
直ぐ処刑されているのなら、確かに
捕縛されている数は異常な量だ。



ルビア
「みんな傷ついてる・・・ ・・・
拷問を受けたんだわ。
酷い、これがヒトのやることなの?」



牢に入れられたレイモーンの民は
酷い拷問や仕打ちを受けたのか、
身体の隅々から血を流し
命に関わる程まで傷付いていた。

大声で話しているにも関わらず
牢に捕らわれた者の中には
虚ろな瞳で全てを捨て去るように
どこか一点を見つめる者までいる。


ティルキスは今の状況から
フォレストの安否が更に気になり
大声で名前を叫んだ。



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