TOT夢連載【太陽の花】

□第14話 【ジャンナ教会】
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【ジャンナ中央・大公の城入り口前】


ペイシェントを大公に渡す為、
入り口で立つ門番の1人へ声を掛ける。



カイウス
「あの・・・ ・・・
大公様に会う事はできますか?」


門番1
「何の用かね?」


カイウス
「お届け物があるんですが・・・」



聞かれるまま素直に答えると
反対側に立つ門番もこちら側に来る。



門番2
「なんだ? どうした?」


門番1
「誰からの届け物だね?」


カイウス
「フェルン村からです。
フェルン村に来た騎士様が大公様への
届け物を頼んでいったんです。」


『それで、
大公様にお目通りは願えますか?』


門番2
「大公殿下は今
ご病気でお休みになっておられる。
知らないのか?」


ルビア
「あたしたち、ついさっき
ジャンナに着いたばかりなので・・・」



ルビアの言葉に納得したのか、
軽く説明を返してくれる。



門番1
「一週間ほど前に急に倒れられたんだよ。
そりゃあ大騒ぎなんだよ。」


『心労か何かでお倒れに?』


門番2
「・・・ありゃあきっと呪いだぜ。
きっと教会の連中が
プリンセプツで呪ったに・・・ ・・・」


???
「お前達!いい加減にしないか!」



悪口に似た軽口を門番達が始めると、
離れた所から声が聞こえた。



門番1
「狽セ、団長!」


門番2
「狽オ、失礼しました!」



敬礼した方へ振り向くと
1人の男性が駆け足でやって来た。



???
「めったな事を言うんじゃない。
お前たちが人心を惑わせてどうする。」



そう言い放つと、
こちらに向き直り自己紹介を始めた。



???
「話は聞いた。私はアルバート・ミュラー。
ジャンナを守る黒騎士団の団長だ。」



どうやら男性は、
【アルバート】と言う名らしい。



アルバート
「フェルン村から来たそうだな。」


カイウス
「はい。」


アルバート
「遠いところご苦労だった。
しかし、フェルンの近辺には
騎士などいないのだよ?」


『あっ・・・(この人・・・疑ってる・・・)』



フォルテの心情など気付くことなく
アルバートは更に言葉を続けた。



アルバート
「騎士団は
この首都を守る我が黒騎士団と
王を守護する近衛騎士団
そして、北と東の大門を守る騎士団の
3つがあるのだが、南の
フェルンの辺りは騎士団など無いから
騎士がいるはずないのだ。
大方、質の悪い悪戯だろう。
で、その騎士はどうしたのだ?」


ルビア
「それは・・・ ・・・
でもたしかに騎士様だったわ。
金色のきれいな鎧の・・・ ・・・」



考え無しな台詞を止めようと
フォルテとカイウスが声を被せた。



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