TOH夢連載【沙羅の実】

□第3話【岬のほこら】
1ページ/5ページ

シングがルベラの指導の元、魔物との戦闘に慣れ始めた頃、海が見える小高い丘へ辿り着いた。


いくつかの石柱が立ち並び、一番見晴らしの良い場所に花で囲まれている ほこらが見えてきた。

岬に辿り着くと、シングは ほこらの前にと立つ。



シング
「ここがソーマを奉ったほこらだよ。
でも、扉は思念術で封印されてるんだ。」


コハク
「【大丈夫】・・・
・・・って【彼女】が言ってる。」



意味が分からないシングを余所に、コハクはルベラに向き直る。



コハク
「【彼女】が、歌姫であるルベラの歌声で、ほこらは開くって言ってるけど・・・」


ヒスイ
「ルベラの歌で開くだと?」


シング
「ルベラって、歌姫なんだ(キラキラ)」



どこか疑わしい表情であるヒスイと、輝かしい瞳を向けるシングを置き、2人は話を続けていく。



ルベラ
『確かに私の歌には、癒やしの力が備わってはいますが、それで扉が開くかは謎よ。
大丈夫なの?』


コハク
「うん♪
ルベラに全て任せれば安心だって、【彼女】のお墨付きだよ。」


ルベラ
『(ところで、彼女って誰なんだろ?)
そ、そう・・・なら少しだけ・・・』



了承すると、両手を胸の前に添える。

歌声に思念術を乗せるように、ゆっくりと歌い始めた。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ