〜if〜
□ハロウィン?関係ないよ
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「そうか、もうすぐでハロウィンか」
教室で雑誌を眺めていたルカがポツリと呟いた。
「おまえがそういった行事に興味を持つなんて珍しいじゃないか」
意外だとばかりにユダが言う。
「別に興味があるわけじゃないんだが…ちょっとな」
「ハロウィンで何か嫌な思い出でもあったとか?」
「いや、そうじゃないんだが…」
歯切れの悪いルカにユダは首を傾げる。
「危ないよな、あの人…」
「危ない?何がだ?」
ルカの発言にますます意味がわからなくなる。
「いや、独り言」
ルカは右腕の肘から先を上げ、そのことには触れるなと無言で伝えた。
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