「ラクサス・ガジル・ミラジェーン・ジュビア・・・・・」Bチームが決ま" />
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□トリップ
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<"妖精の尻尾"ギルド内>
「ラクサス・ガジル・ミラジェーン・ジュビア・・・・・」
Bチームが決まろうとしている・・・
「そして、ユウじゃ」
『・・・ええッ!!?』
「なーに驚いておる」
「頑張ろうね、ユウ」「ユウさん!」『ちょ、ちょっと待って!』
私はラクサスの方をちらりと見て、言う。
『・・・やっぱり、私は辞退するべきだと思うの』「何でじゃ」
「…この期に及んでまだ言ってんのか?」『だって・・・』
『そりゃ私だって、彼氏と一緒のチームはめちゃめちゃ嬉しいよ』
「「「「「 ッ!!!? 」」」」」「まぁ」
真顔で言い放ってやったら、
マスターとラクサス、ガジルがそろって目をむいて驚いていて、
ジュビアに至っては「ひゃぅっ!?」と奇妙な悲鳴?をあげてのけぞっていた。
『でも今回は"妖精の尻尾"優勝って目的があるでしょ?
ならそれを優先して、雷神衆の誰かとか、もっと私より戦闘に向いている人を入れるべきだと思う』
「ユウ・・・」
「ユウ」『!』
後ろから、ラクサスが強く言った。
「マスターの見立ても、俺の見立ても、間違ってるって言いてえのか?」
『いや、そういうわけじゃないけど・・・
私の力は、ギルドの目的に見合うかなあと思って』
ラクサスははぁ、と溜息一つ吐いて、私を強く見つめて言った。
「俺の言ったことは変わらねえぞ」
『う・・・』
―そういわれると、押し黙るしかない。
「・・・何やらワケありそうじゃが、おぬしを選んだのはちゃんと役割がある」
『え?』
「調整役」 『・・・調整?』
「このメンツをうまくまとめられそうだから」
『何その理由!?』
「ギヒッ 決まりだな」
『…今から胃がキリキリする…』
「いつまでうじうじ言ってんだ」
「ユウと同じチームなんて初めてね。よろしくね!」
「ユウさん…ジュビアにその、あの、いろんなご指南を…!」『どんな…?』
*****
宿に着いた(アニメ見ると5人同室?)
このBは大会2日前の夜ぐらいに到着と仮定
「おい、調整役仕事しろ」
『じゃーみなさん今日は自由にしましょう!!解散!!!おやすみっ』
「さっそく放り出しやがった」
『だって大会始まってないし、各々好きに過ごしてていいじゃない』
「ユウ」
『何』
「明日一日ある」
ラクサスの言葉に他3人は首をかしげたが、私にはわかる・・・
『・・・ああもう、わかった!』
その心は、『一日余裕あるしもう夜だから酒開けるぞ。ついでに晩飯頼む』である。
『とりあえずジョッキ持ってくるわ。
それに5人分ね、ミラ手伝ってくれる?』
「そういうことね、分かったわ」
***
宿飲み開始
ガジル
ラクサス
ユウ ミラ
ジュビア
直前
「アイツまだやってんのか」
「先行ってて、って言われちゃった」
『え、みんな先に飲んでてもよかったのに』
「いいから早く座れ」
「「「「『 乾杯 』」」」」
「ねえユウ、滅竜魔道士って、ナツなら炎、ラクサスなら雷、ガジルなら鉄を食べるでしょ」
『そうだね』
「ユウは?」『・・・考えたことなかった』
『ジュビアちゃんの前で申し訳ないけどね』「(ごくり)」
『グレイはへたれすぎる』「うっ」
『ミラどう思う?』「うーん…でも前確か、グレイってルーシィみたいなコがタイプって」
「恋敵ぁぁぁぁぁぁ」『話題ふる人間違えた』「そこは励ますところだろ」
『うーんジュビアちゃん、脈なしじゃないと思うんだけどねー』「!!!!!!!!!」
『男の人から見てグレイのあの態度どうなの?』
「なんで俺に話ふるんだよ」
『いいじゃない。それよりガジル、修行から帰ってきてレビィちゃんと、ちゃんと何か話した?』
「は!?話変えてんじゃねえ」
『ルーシィ―ミラ経由で、レビィちゃんがあなたに着いていこうとしたと情報が入ってます。ねーミラ』「ねー」
「このギルドの女ども・・・」
「諦めろ」
『はぁ、なんかいっぱい喋った気がするし、お酒回った気がする』
「そーかよ」
「ほとんどユウがジュビア励ましてた気がするけど」
「励まされた方寝ちまってるがな」
『ねぇラクサス』
「あ?」
『キスして』
「「 ・・・!!? 」」「キスゥ!!!!!!!?」
「しょうがねぇな」
話の中にいきなりぶっこまれた爆弾。
ミラとガジルが思わず私の顔を二度見し、パワーワードだったのか、ジュビアが飛び起きた。
『言ったでしょう?お酒回ったって』
「ユウ」
ラクサスの声がする方に振り向いた。
精悍な、端正な、私の大好きな人の顔が見える。
自分でも、今の自分がだらしないくらいゆるみきった顔をしていると分かる。
ラクサスの、顔が近づいてくる。
顎に、彼の手がかかった。
彼の鼻頭と、私の鼻がこすれる。
唇が何かに触れた。
私は条件反射で、目を閉じた。
誰かの、息をのむ音が聞こえた気がした。
抜けて出る様な、低音の息遣いが一瞬聴こえた。
本当に軽い、啄みのようなキス。
「だらしねえ顔」
ラクサスはなんでもない顔で、他の皆が唖然としている中、また酒をあおり始めていた。