キミの為に鐘は鳴る。
□【キミの為に鐘は鳴る。】第3話
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てなわけで。
「すまない。待たせたか?」
『みんなおはよー』
「Σ荷物、多っ!!!!!」
レナが小さなショルダーバッグなのに対し、
エルザはなんと荷車にいっぱいのスーツケース。この準備で遅れたのね…
「ん?君は昨日"妖精の尻尾"にいたな…」
『新人さんだって。』
エルザがルーシィに気づく。
「新人のルーシィといいます。
ミラさんに頼まれて同行することになりました。よろしくお願いします。」
「私はエルザだ。よろしくな」
「はい!」
「そうか…ギルドの連中が騒いでいた娘とは君の事か。なんとも頼もしい」
「あの…それほとんどナツだし…事実と少し違ってる…。」
傭兵ゴリラを倒したとか…と言うと
尾ひれ付きすぎ…とルーシィがうな垂れる。
こうなりゃもうそーゆうことでいいです←
「今回は少々危険な橋を渡るかもしれないが、その活躍ぶりなら平気そうだな」
「危険!!!?」
『大丈夫だよルーシィ。エルザもナツもグレイもいるんだから』
「「「 !!! 」」」
ニコッと微笑んだレナに、3人とも動きが止まった。
あぁ…後ろの3人見えてる?レナ…
「レナ、私もお前を頼りにしているぞ」
『ありがとエルザ、頑張るよ』
「(あの…向こうでまた2人がケンカし始めたんですけど…)」
目を離したスキにまたケンカしてる2人
「強ぇのは俺だ」「いや俺だ」と言い合ってる。
…不安を感じずにいれないんだけど。
―列車到着まであと数分…
「エルザ!」
「何だ?」
ナツが突然真剣な表情でエルザを呼んだ
「何の用事か知らねえが今回はついてってやる。ただし条件つきでな!」
「条件?…なんだ、言ってみろ」
「帰ってきたらオレと勝負しろ!あの時とはちがうんだ」
「!!!」
「オ…オイ!!はやまるな!死にてえのか!?」
『ナツ…!』
グレイもレナもあせった様な声を出したのは、エルザの強さを知っているから。
でもナツがこうと決めたら引かないというのも知ってる。
ちょっとして、エルザはゆっくりと言い放った。
「…確かにお前は成長した。
私はいささか自信がないが…いいだろう、受けて立つ」
「自信がねェってなんだよ!!!本気でこいよな!?」
「フフ、わかっている。」
「おしっ!!燃えてきたァ!!
やってやろうじゃねーかっ!!!」
―話しているうちに、列車がやって来た。
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