キミの為に鐘は鳴る。

□【キミの為に鐘は鳴る。】第2話
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あのエルザが、ギルド屈指の魔導士であるエルザが、
他のメンバーを仕事に誘うなんて…。



「エルザが誰かを仕事に誘うトコなんて初めてみたぞ…!!」


「こんなデケェ怪物倒す女だぞ…。」


「何事なんだ…!?」



ギルド内はますますざわついていった。



「出発は明日だ。準備をしておけ」


「あ、いや、ちょっ…」「行くなんて言ったかよ!!?」


「詳しくは移動中に話す」


『わかった。それじゃあ明日ね、エルザ』


「ああ、駅に集合しよう」



そうレナに笑いかけ、エルザは女子寮に戻っていった。
その後に



『私も準備しなきゃなー…じゃ、先帰るね。

ナツ、グレイ、また明日ね。』(ニコッ)


「「 お、おう…! 」」



レナの笑顔に、2人の動きがピタリと止まった。

エルザの後を追うように、レナもギルドの外に出て行った。



・・・・・



「なんだか大変なことになりそう…。ミラさん?」


「エルザにレナ、ナツとグレイ…。

今まで想像したこともなかったけど…」


「?」


「これって、


“妖精の尻尾”最強チームかも…!」


「!!?」


「む…無理だ…


こいつと一緒ってだけでうぜェのにエルザが一緒だなんてっ!!!!」


「こんなチームありえねえっ!!!!

つーか行きたくねえーーーッ!!!!!」



頭を抱えるナツとグレイ。2人の叫びが響く



「唯一の救いはレナがいることだが…」


「俺とレナの2人でいける様にならねーかな」


「それだけは絶対させねェ」


「うっせタレ目」「黙ってろツリ目」



ぎゃーぎゃー…!!



「またはじまった…」


「みんなレナのコト大好きだもんね!

特にエルザとかすっごく仲良しなんだ」


「そ、そうなんだ…。」


「だからルーシィも気をつけたほうがいいよ」


「あれえ取ろうとしたように見える!!?」




――



かくして…1日が過ぎた。




To be continued...
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