only love

□♯3
4ページ/4ページ



本当に君は……

「酷いよね」

「ん?なんか言った?」

踏み切り前にいるため、僕の声はカンカンとなるベルの音と重なった。

「なんでもないよ。美鶴は圭と仲直りしたいの?」

僕はさせたくないよ。

だって、そうすれば美鶴は僕とだけ一緒にいてくれるから。

美鶴と圭の間が微妙になる度にそう思う。

大方、圭のいじめすぎがきっかけなんだけど。

でも、君は……

「もちろん!涼だっていやでしょ?」

そう言うんだよね。

そして、2人を中継ぎする僕。

そんなことがある度に毎回毎回そう思うんだけど、美鶴が悲しそうな顔を見ると頑張ってしまう。

でも、もうやめた。

圭に美鶴を取られたくないから、守るんじゃなくて、攻めることにする。

「別に僕はどうでもいいよ」

「涼!?どうしてそんなこと言うの??」

「美鶴もどうしてそういうこと言うのかな?」

「え?」


「分からない?」

美鶴が不思議そうな顔を僕に向ける。

「……涼?」

「美鶴、僕、前から………」



ガタンゴトン ガタンゴトーン

「涼、ごめん。聞こえなかった。もう一度言って?」

「クスクス 何度でも言うよ。美鶴、好きだよ。好き過ぎてどうにかなりそうなぐらい美鶴のことが好き。だから、美鶴、僕と付き合って?」


Click Please!

ヤキモチ Chocolat
逆ハー♂ 幼馴染み


前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ