only love
□♯1
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「部長さんは怖いねぇ〜」
そうさせてるのは圭達でしょ!
だいたい、3人しかいない部活で2人も欠けたら部長の私だけしか残らないじゃない!
「怖くて結構よ!ねぇ、お願いだから部活出てよ〜〜」
涼にそう言うと、少し困った顔をした。
「う〜ん。僕、生徒会員で文化祭に関わっちゃってるから無理かも。」
「そんなぁ〜〜」
「ごめんね。美鶴。」
涼はそう言って私の頭を優しく撫でる。
それだけで心が少し落ち着いた。
「じゃあ、圭!圭が部活出てよ。」
「俺は、涼の代わりか?」
「へ?」
「何でもない。でもバスケ掛け持ちしているからマジで無理。」
あ、そう言えばそんな事言ってたっけ。
もう、こうなったら仕方がない。
「分かった。」
素直を引き下がる私を不思議な顔で2人が見る。
「分かったって何が?どうする気なの?」
「涼と圭が忙しいのは分かったから、別の人に助っ人に入ってもらうことにする!」
これなら、涼や圭に迷惑かけないし。
最初からそうすれば良かった。
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