短編小説

静かな恋の物語
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(大切な人を大切にするということ。その人の空を青くしたいと思うこと。)








旦那が任務でアジトを発って
5日目になった。




泥「旦那、元気にしてるかな…うん」

ふと2階に上がり自分の部屋から
旦那が任務で行った里の方を見た。


泥「少し、雲行きが悪いな……」


(…旦那が風邪引かないと良いけど…)



ムッとなったデイダラは、



泥「おい!雲!早く旦那の所から
 どっか行きやがれってんだ!うん」




雲に向かって文句を言いつけていた…。






―――――――――――――――

ポツ、ポツ

蠍「…チッ、雨かよ。体が濡れちまう…」



ヒルコを出そうとしたが今日は簡単な
任務だったので持って来なかった蠍。




蠍「こうゆう時にヒルコ忘れるとか
 まぢ最悪だぜ………」



蠍は雨から逃げるように木の下に座った。



蠍「ちくしょっ、当分止みそうに
 ねぇな、こりゃ…。」


ハァ…
空を見上げながら険しい顔をした。




蠍「たく…早く任務済まして
 アジトに帰りてぇーのによ…」





嫌な顔をしてた蠍だが、何かを
思いだしたように笑いだした。




蠍「ククク…。」



『(旦那、早く帰ってきて…うん)』




蠍「可愛い事言ってくれるな…。クク」




よっこらしょ。っと言いながら
いきなり立ち上がった蠍。




蠍「笠を被りゃ大丈夫か…」




笠を深く被り木から出ようと
したが何故か雨がいきなり上がったのだ。



蠍は空を見て




蠍「…そんなに早く帰って
 ほしいのか、デイダラ?…ククク」



蠍は嬉しそうな顔した。

空は、透かしたような綺麗な青空でした。



蠍は下を向き歩き始めた。





――――――――――――――――





泥「…お!晴れてきたぞ!うん」



嬉しそうな顔しながら笑うデイダラ。







泥「やっぱ、愛の力だな!うん♪」








(デイダラ……待ってろよ、。すぐ帰るからよ…)
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