遙かなる時空の中で
□泰明と一輪のユリ
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今日は深泉の七歳の誕生日です。
「深泉も七歳か。時がたつのは早いものだな」
「兄上」
少し離れたところにいる泰明に気付く深泉。
「兄上、あの方は誰です?」
「あぁ、あれは安部清明殿と嫡男の泰明殿だよ」
「泰明殿と私はお友達になれるでしょうか」
「いってまいります」
笑顔で深泉を見送る暁仁。
「あの・・・私は敦仁です。泰明殿ですか?」
「あぁ、御室の皇子か」
「私とお友達になってくれませんか」
「かまわぬが」
「よかった、私の兄上を紹介しますね」
泰明の手を引いていく深泉。
「兄上っお友達の泰明殿です。」
「安部泰明です」
「敦仁の兄の暁仁です、よろしく!」
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