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□相いれぬ者
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ヴィンセント」


「母さん、どうして


驚く青年。


「ジョルジュが見回りで居ないから仕方なく来たの。飛竜の様子わ?」


「それが・・・・」


「貴方でもわからないのね。案内しなさい」


「こっち」


女性を案内する青年。
パレスの奥に飛竜達の寝床がある。
そこには一匹の傷付いた飛竜がいる。
飛竜に近付く女性。


「名前は?」


「セプテム」


「セプテムいらっしゃい、怖がる事はないのよ。あなたの痛む場所を教えて、ここにいる者達はあなたに危害を加えたりはしないわ」

暴れ出すセプテム。
何かに気付く女性。


「ヴィンセント、セプテムの飼い主呼んでいらっしゃい今すぐに急ぎなさい」


「はいっ」


パレスに向かい走って行くヴィンセント。
パレスの中にいる赤毛の女性に声をかけるヴィンセント。


「ミネルバ、ちょっといいかな」


「セプテムになにかあったのか?」


「母さんに頼んでいた薬を母さんが持って来てくれて飛竜の様子見せたらいつものようにセプテムが暴れて母さんが飼い主呼んでこいって」


「わかった」





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