捧げ物

□幸福の訪れ
1ページ/1ページ



ブックマンというのは、忙しいもので。

エクソシストの仕事が無いときでも、休まず、記録せねばならない。


今日も、記録するために書庫に向かう。

毎日こうだと、本当しんどい。





「あ。ユウ珍しいさ」

そこにはめったに見ない光景。



「っち…なんだテメェか」


明らか嫌そうな顔に、舌打ち。

まぁなれたけど。




「ユウ何読んでるんさ?」

そう言ってユウの持っていた本を覗くと、日本語で『こい』と言う文字。



思わず吹いた。

「っユウが恋って!おかしいさ!あはは」


「テメェ笑ってんじゃねえ!!」


真っ赤になったユウは、オレをかなりのスピードで追いかけてきて、正直相当怖い。

後ろを振り返った途端、バランスを崩した。




しまった。



そう思った時にはもう遅かった。


「うわぁっ!」


気づくと、足から血が出ていた。

「いってぇ」


涙目になりながらユウを睨みつける。

それは思ったより効果があったらしく、小さな声で「悪い…」と謝ってきた。


「あーあ、擦りむいちゃったさ。」


パンパンっと服を払い、立ち上がる。



すると、ユウはオレの腕を引っ張り
どこかに向かいだした。


「ゆっユウ?!どこいくんさ」


「医務室」


「はっ?別に良いって、これくらい」


慌てて手を振り払おうとするが、手の力は強まるばかり。

「平気だって!」


フワリ、と
視界が悪くなる。

それもそのはずだ。
オレの顔の前にはユウの顔があるから。
しかも、その距離がかなり近い!
少しでも動けば唇が触れてしまうほどで。


「俺が怪我させたんだ、そう言うわけにもいかねぇだろ」


黙って付いてこい。そう言って、軽くキスをされた。




こんなのも、たまには良いかもしれない。





ーend





遅くなって申し訳ありません!
しかもこんなグダグダで…
苦情、返品受付ております。

2100hit感謝!




upするの忘れてたなんて言えn(殴

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ