*princeoftennis*

□rainrainblue
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雨の日はどうしても憂鬱で…。



rainrainblue



大好きな恋人周助と初めてのデート。


それなのに、雨でせっかくオシャレしたのに遅刻しちゃうし…周助待ってるんだろうなぁ。



約束の場所に急いで行ってみると周助が立って待っていた。



『…はあはあ。ご、ごめんね周助…遅れちゃったι』


「大丈夫だよ。だから落ち着いて。」



慌て来た私に周助はいつもと変わらずに優しい笑顔で私に微笑んでくれた。



急いで来たせいか髪は乱れて少し服が濡れてしまっていた。


『あぁー…せっかくのデートなのに、本当にごめんね;;』

「大丈夫だから、そんなに謝らないで、ね?今からが楽しいデートの始まりなんだし。」


『そうなんだけど…。』



私が落ち込んでいるのを周助が横目で見て考えている。



そして、一言呟いた。



「一生懸命走って来てくれて僕は嬉しかったよ。それに、無事に会えたし…香奈と相合い傘も出来たし、ね。(クッス)」


『〜〜〜っ//う、うん。』



と、上手い具合に周助に丸め込まれた気がするけど…周助と相合い傘出来るなら雨も悪くないかな?って、思った。



『有り難う//…周助。』


「どう致しまして。大好きだよ。香奈。」



そう言って私を抱き寄せた。



(ち、近い//)



「どうしたの?」


『…な、何でもない//』


「そう?」



日頃近い距離で周助と一緒にいる事が無くて、傘を一緒に入ってるからか凄く近くに感じる。



私の初デートは雨でブルーな気持ちになったけど…大好きな人と距離を感じる幸せな1日でした。



*end*


2009 5.24 ゆき
 

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