*同*
□青空
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あの日君に出会ったその時の景色・匂い・場所…全ての思いを忘れられない。
青空
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君は僕から居なくなってしまう。
やっと手に入れたと思っていたのに…運命は時に残酷で、君はいつの間にか誰よりも強くなっていた。
『ねぇ‥やっぱりアメリカに行くの?』
「うん。」
迷いのない君の瞳が僕の心には痛い程に痛感し、止める事が出来ないのが悔しい。
「俺が居なくなったら寂しい?」
『………。』
「俺は…不二先輩と一緒じゃないのは、寂しいッスよ。」
『…っ。』
「不二先輩?」
僕だってリョーマが居なくなるなんて寂しい。
そう言いたい言葉は声に出して君に伝えたいのに、言葉にならなくて声が出ない。
辛い・切ない・寂しい・行かないで!!
行って欲しくないって…君に言えたならどんなに良いんだろう。
だけど、僕も君もテニスが一番だから、何よりも君から大切なモノを応援したいから…だから、我慢するしかないんだよね?
泣いたって君を困らせてしまうだけだから…。