*同*
□感情
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『どうした不二。』
「別に…。」
『何かあったのか?』
「…越前と試合したんだって?」
『!!?知っていたのか?』
「…聞いてるのは僕なんだけど?試合したんでしょう越前と。僕が何も知らないと思ってるんだよね手塚は。」
『仕方がなかったんだ。…ああでもしないと越前はー…「白々しいな!!」
僕は堪らなくなって声をあげていた。
そんな僕を初めて見る手塚は、表情には余り出ていないものの驚きと焦った顔していた。
「君は越前に試合をした。それは事実で変わりないじゃないか!!腕だって完治した訳でもないのに。」
『…事実だ。だが、腕の件は医者に許可を得ていたし無理はしないと約束をして試合をしたんだ。不二…お前は何にそんなに怒っているんだ?』
「!?…僕は…。君が心配なだけだよ。」
本当は越前に嫉妬しているだなんて手塚には言えない。
越前には、完治してない腕で試合したのに、僕には未だに試合しないでいるのは、どうして?
って、聞ける筈がない。
聞けば全てが終わってしまいそうで本当は恐いから…。