biyori
□赤い糸
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「曽良くん…起きてる?」
「…ん」
「曽良くん…てばっ」
「…んんっ…うるさいです芭蕉さん!」
ゴスッ
「おもちッ!!」
「……んん」
「ちくしょー殴りやがっ…て松尾芭ショック!」
そう言って私は恐れ多くも寝ている曽良くんの頬をむにゅっとつねった。
「…やった!曽良くんに攻撃できた!!」
「芭蕉さん…」
「す…すいませんでしたァ!!」
「…サワガニ…が」
私が曽良君の顔をのぞき込むと
思い切り寝ていた
「び…びびったぁ…松尾ショック死しそうになっちゃった…そだ、今のうちにイタズラしちゃえ」
私はにやりとわらい曽良君の手の小指に赤い糸を巻き自分の手の小指に赤い糸をまき
「友情の赤い糸、なんてね」
「芭蕉さん、何時まで僕で遊ぶ気ですか?」
「ゲッ曽良くん!?起きてたの?」
「断罪!」
ゴスッ
「オアシスッ!!」
また殴られて変な言葉が口から出た
「だいたい赤い糸は恋愛ですよ」
「あ、え、!?」
「ほらもう寝て下さい」
曽良くんはいつもは見せない一瞬だけ笑顔を見せた
そのおかげで怖くてねれなかったけど安心して眠れた