biyori

□嘘という嘘
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     ―嘘という嘘―




「コロちゃん‥ごめんね」
俺は寝ているコロちゃんの頭を撫でる




「俺が悪いんだよな‥クソまみれとか‥コロちゃんのせいとか‥ウザいとか‥一人にさせたりとか、優しくしなかっから‥泣いてんだよな、いつも」




「‥俺さ、本当はコロちゃんの事さ誰よりも好きなんだよ?」

と俺は精一杯の笑顔で言う
すると


「っ‥本当に?」
コロちゃんが目を開けた



「うわっ、何だ起きてたんですか‥」
「ね‥ねぇ」
「‥嘘です」


「えぇ!?」



俺は【嘘です】っていう嘘をついた




「ほら、コロちゃん夕食もうすぐだから行きますよ」

「あ、ちょッ!」
俺はコロちゃんの手を引いて部屋から出た





だから貴方はガキなんです

俺の嘘も解らないなんて

だけど貴方がだいすきです








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