銀
□絶対彼氏パロ
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朝、土方コノヤローに叩き起こされ、しぶしぶ起きて時計を見ると、午前8時だった。
『土方さん、まだ8時ですぜ。厠なら一人で行ってくだせィ』
「ちげェーよ!馬鹿。いい加減さっさと起きろ!今日は朝から重要な会議があるって言ってただろーが」
『‥チッ。死ね土方コノヤローさん、わかりやした。すぐ行きやす』
その沖田の態度にこめかみに青筋を浮かべながら「てめぇ、もろ声に出てんぞ。っつか、なんか名前みたいになってるしっ!」と、つっこむ土方。
いつもの土方とのやりとりを終え、沖田は洗面所で歯を磨いていた。
歯ブラシをくわえ、自室に向かう途中、土方の部屋を横切った。
『なんだ‥?この馬鹿デケー箱は』
土方の部屋の真ん中に黒い大きな箱が無造作に置いてあるのが、目に入った。
『‥取り扱い説明書』
箱の上に同じく黒い説明書が置いてあった。しかし、その説明書を無視し、沖田は勝手に箱に手を伸ばす。箱についている伝票には“土方十四郎様宛”と書いてある。 好奇心からふたに手を掛ける。
が、しかし、その後すぐに後悔することをまだこの時は知らなかった。
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