捧
□3800-さき様
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☆友情出演―坂田銀時
「……腹が痛てぇ」
「あ゙ァ?そりゃテメェ、んな頭弱そうな犬の餌食ってたら腹だって痛くなるだろーよ」
犬の餌―通称土方スペシャル
「、んだとコラァ!!テメェの食ってるモンだって、スッゲー馬鹿っぽいだろぉが!―――ッぃたッ、」
毎度すっかり定着してしまった低レベルな争いも、今回ばかりは土方の負けの様だ。
「おいおい、お前マジで顔色ヤベェぞ!?…オイっ!」
脇腹を抑え、カウンターに臥せた顔からは嫌な脂汗が出ており、細かく痙攣を起こしている様だ。
「…ぐ、………大丈…夫だ‥」
「オイ、吐くならトイレまで連れってってやろうか?」
ただならぬ容体の変化に、焦りながらも、その背を優しく摩ってやる。
「…いや……平気だ…それよりも‥頓所に…」
病院に送ると提案しても、難くなに首を縦に振らない。案の定、その事にイライラした銀時は、ヨロヨロと立ち上がり、店を後にする土方の後を追い、途中からは半ば土方を引きずる形で頓所に送り届けた銀時は、そのあとをジミーに任せ、頓所を後にした。
「よぉ…。お前か?」
暗い路地裏から、ゆっくりと姿を現せた、派手な着物に身を包んだ男。キセルから白い煙をくゆらせ、街灯の灯りの前に浮き出た男の顔は、何故かにやけている。
「アイツ、居酒屋で腹が痛いって、ぶっ倒れたんだ。高杉…お前‥」
それを聞き、高杉の顔が曇る。
「(自分がふと目を離した隙に、アイツが腹痛で倒れた、だと?)」
「あー…」
何か思案するような一瞬の沈黙の後、高杉はふと思った。
「(昨日のアレのせいか…)」
どうやら銀時は全てお見通しらしく、最後にこう言い残してその場を立ち去った。
「あんましアイツを虐めるんじゃねーぞー。…せめて後処理くらいはしてやれよ?」
「…後処理って、中に出したら出さなきゃいけねーのか…?」
※高杉はこの時初めて知ったそうだ。
〜後日〜
「なー多串君。これやるよ〜」
「あ゙?ちょ、おま、これッ!///」
パチンコの景品だからやる、と笑って言った男の背中を本気で斬ろうかと思ったが、彼なりの気遣いを感じ、恥ずかしいやらムカつくやらで、結局うやむやにした。だが、胸のムカつきが残る、昼休みとなったとさ。
「……で、何貰ったんだ?」
「……コンドーム」
「…へーぇ(ニヤ)」
「((+_+))ビクッ」
―――この時、坂田銀時はつくづく厄介な野郎だと改めて思ったとか思わなかったとか。
*中だしした場合は、出さないとお腹を壊すそうですよ〜。
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