&‐アンド‐

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…という夢を見た。







ぱち、と目を開けた刹那、砂埃が舞い上がる。
ゼクロムが攻撃を外した…いや、わざと外させた。
Nがじゃない。
ゼクロムの意思、で、だ。







「…案外、クールだねぇ…ゼクロム」

「バリバリッシュ!」







無論、冒頭に戻るが…まぁ、言葉通りそんな夢を見たけど、実際あった出来事だ。
記憶には薄れて覚えてないけど、あれは現実だ。
…Nと昔一度出会っている。




こうして…また戻ってきたのだから。
あの時はトラックに轢かれて。




今度はマンションから落ちて。





…即死。





最悪の場合ね。
まぁ、今はどっちでもいい(良くないけどな!!)






「ライバルが出てくるまで…全力で戦わないって?そう言いたいの、ゼクロム?」

「シュアァ…」





ゼクロムは静かにうなずいた。






「…君みたいな不思議なトレーナーに会ったのは、本当に初めてだったよ」

「私も…まさか、君に会えるとは思わなかったよ」






ギラティナは黄泉の国に存在するポケモンと噂されていた。
だから公式できちんと伝説ポケモンとしてパッケージされる前、バグ技でギラティナ捕まえる時に通るあの道。
あれこそが…黄泉の世界。
一回死んでるみたいだね…。
ああ、怖い怖い。




余談だけど…私の両親は、あの後本当に死んでしまった。




あれはギラティナからの警告だったのかな。
ポケモン好きな私に対しての。
お礼…?そんなわけ無いか。
銀行強盗から私を守って、死んでしまったの。
ま、その辺は割愛って事で。
…思い出したくない、からね。





「奇跡を…あなたは信じる?」

「奇跡?」

「私は信じるよ。こうして、今もここにいられる奇跡を」

「…どういう意味だい?」





私は微笑む。





「まぁ、少なくとも―――伊達に10年以上ゲーマーとしてやってきてないって事だ!!!!」






ランクルスがNの背後からサイケ光線を繰り出した。
話している間に、回りこませた。





「っ!!!」





だが、Nもすぐさまその場から逃れる。
ゲーチスはまるでそんな事お見通しだというように、マントで舞い上がる埃を遮っていた。





「ジャローダ!つるの鞭でゼクロムの足を押さえつけて!!!」

「シャアァッ!!!」

「オノノクス、流星群!!!」

「ズ・・・アアァァッ!!!!」






容赦なく、ゼクロムに攻撃を食らわさせる。
私は手を抜かない。
レシラムが現れなくたって…絶対に、勝ってみせる!
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