&‐アンド‐

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もしも



全て夢だったなら、と。
いつになく思う。





「エル…綺麗だね」




翌日
もう式の準備が始まるとのこと。
だから私は、N様からもらった服装に着替た。
真っ白いドレスに慣れないハイヒール。





「さすがだね。まずは…式の前に、七賢人たちに挨拶にいこう」











***








時間は加速する。
私の知らないところで。







N様に着いていったら、いつになく広い部屋だった。
家具も内装も何もかもが豪華で、とにかく広い。






「N様…!その女は我々を敵に回していた女ですぞ…!!」

「仲間にするなんてそんな馬鹿げた事はお止め下さい!!!」






7人の男達。
それから…奥にいる人は…?

N様と同じ髪色の…。





「僕の言った事は絶対だ。現にエルはあの娘ではない」

「何?」

「どういうことですかN様」

「ほら、エル…挨拶して?」





N様に促され、私は一歩前に出た。
そしてドレスの端をつまんで、軽くお辞儀をして見せた。





「初めまして。エルと申します」

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

「ね?ほら、あの子なんかじゃない。」

「…」





不意に、奥のほうにいた人が現れる。





「ゲーチス…?」

「これがあの女とは…驚きですな」

「うん。大丈夫、ことは上手く運んだから…あとはエルを女王にしちゃえばいいだけさ」

「…さてはて、あの女は手ごわいですぞ?N様」





あの女って誰のことだろう?






「"エル様"」





どこから現れたのか知らないけど(ホントにどっから沸いてきた!?)バル子が平然とした顔で、ゲーチス…さん、という人の横に建たっていた。
まるで昨日の出来事なんて、無かったかのように。
まぁ…そんな大事になるわけでもなかったのかな。



私の思い過ごしならいいけど。




あの人、バル子さんは確実に。
絶対に何かを隠してる。
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