&‐アンド‐
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「もうルギアは大人しくなってるよ。眠ってると言うのかな?」
N様が扉を開ければ、そこには無数の機械と管で繋がれたルギアの姿があった。
先ほどまであった威厳はとうに無くなり、弱弱しく床に横たわっていた。
ギラギラと光っていた眼光は今は閉じている。
「…これは」
銀の羽が沢山落ちていた。
また暴れたのだろうか。壁がまた抉られている気がする。
それに身体も…ボロボロだ…。
これじゃあ、ただの自傷行為だ。
「ここの環境とは不釣合いのようだね」
カエセ
―――え?
カエセ、カエシテ
カ エ シ テ?
「痛ッ!!!」
頭痛じゃない。
だけど、身体全体に響き渡るようなこの声は。
「エル!?大丈夫?」
ワタシノ、カエシテ!!!
「知らない…持ってない!!!!」
カエシテ!!!
「ルオオオオォ!!!!」
「ルギアが目を覚ました!!?」
「バル子さんは、どこにいるの!!」
全てはあの人が知ってるはずだ。
あの人は何処へ…?