&‐アンド‐

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「N様、強いんですかこの人たち」





見た目相当怪しんだけど。
するとN様は困ったように言った。





「大事な仕事を任せられる人たちだからね。それなりに強いよ」

「ふぅん…」






N様の信頼する部下、ね…。






「逃げ込んだ鼠は残り一匹です。ただ、何処にいるのか見当が付かないので…」

「珍しいね、苦戦するなんて」

「申し訳ありません」

「見つけ次第、ぶち込んどいてね」





N様はダークトリニティに背を向けて歩き出す。
そのうちに彼らは再び闇に消えた。





「…バル子さんって、最近の人ですか?」

「いや…大分前だけどね」

「信頼してないんですか?」

「…つかめない感じが、どうも苦手なんだ」

「いい人だと思いますけど」

「そう」




それを言うなり、N様は黙ってしまった。
空気で読め、か…。
時々N様も無茶言うよな…そこまで私は頭良くないし。





「さて、ルギアなんだけど」

「はい」

「ぶっちゃけて言えばバル子が突然捕まえてきたんだよね」

「ぶっちゃけすぎです、N様」

「何処からともなく、勝手にさ…あのルギア、一言も喋らないんだ。それにあの圧力…」

「並大抵じゃないことは分かります」





目が異常なほど殺気立っていた。
今までよく大人しくしてたと思う。




「まさか、実験のあとを継ぐとは…そのままルギアは別に使うかと思った」

「N様ももう少し指揮を執ったらどうですか?」

「はは。エルはハッキリ言うなぁ」

「…」




こんな王様が数百人の上に立ってて良いのか?
もっとしっかりしなければ…。





「ああ、この部屋だね」





N様が立ち止まったのは、あの時の部屋。
ルギアが暴れた部屋だ。







少し、手が震えていた。
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