&‐アンド‐

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「ルアァ…」






直撃はしたものの、ルギアはその翼で攻撃を防いだ。
もともと草タイプ。
ルギアと相性は良くない。






「やっぱ伝説ってすげーな!」

「感心している場合じゃないでしょ!?次の攻撃行くよ!」






なんで君たちは楽しそうなの?
勝てる自身、どこから出てくるの?





「"…やはり、影響しますか…"」




バル子さんは露骨に舌打ちをすると、ブルンゲルに次の指示をした。




「"ブルンゲル、超音波!"」

「かわせ!もう一度インファント!!」

「エルフーン!!ギガドレイン!!」





君たちは…。
私を知っているの?






「リリィ!早くここから抜け出そうぜ!んで、ちゃんとお前のポケモンでもう一度勝負しようぜ!!」

「何を…言ってるの」

「ジャローダ、ランクルス、オノノクス、ウインディ、ゾロア。ぜーんぶお前のポケモンだろ?」

「シャンデラもね。最近捕まえたらしいよ?」

「マジで!?いーな。さすがはリリィ。超カッコイイ!」

「っ…!」





ズキズキと。
痛み出す頭痛。






「知らないよ…そんなポケモン持ってない!」

「ゾロア、泣いてたぞ」

「…う、あ」





なんで、こんなに動揺するの?
知らないじゃん。全部向こうの嘘だよ!?
なのに何で何で!!!?





「分からないよ!!!」





その声に反応するようにして、ルギアが咆哮をあげた。






「…え?」






ハッとして上を向けば、ルギアの目の色が違う…?
先ほどとは様子が違う。





「ルギア…?」




私の声に反応してこちらを振り向いた。
かと思えばその翼を振り上げて飛び立とうと暴れ初めた。
翼が回りの外壁に当たる。






「"トルネロスの次に使えるかと思いましたが…これも駄目…結局は奴の意思が残ってるという事ですか……"」





駄目だ。
完全にルギアはいう事を聞かない。
やっぱりこんな強大な力を持ったポケモンを使うのは難しいか…。





「リリィ、危ないっ!!!」

「え―――!!?」






その声に反応してふと、上を見上げれば。
溶けかけていた氷柱が落ちてきた。
ああ、もう…最悪だ……。










ドスッ!!!!







赤い血飛沫と共に、鈍い音が響き渡った。
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