&‐アンド‐

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「…ふん、言ってろ。私はこいつを護るだけだ」

「やれ」




ダークトリニティのポケモンかどうかは分からないが、レパルダスがフードの子めがけて襲い掛かってきた。
だけど、その子は平然としていてモンスターボールを中に投げた。





「リザードン、大文字!!!」






燃える炎を吐き出して、レパルダスは吹っ飛んだ。
それは、瞬殺と言うにはあまりにも…。





「リザードン、戻れ!私たちを掴んで空を飛ぶ!!」

「リザッ!!」





リザードンは忠実にいう事を聞いて、その手で私とフードの子を抱えて空へ飛んだ。










***









「撒いたか、な…」

「あの、そろそろ説明してください!!この事態!!!」

「…まずは、改めて自己紹介だ」





と、フードを外した。
私はその目に見覚えがあった。



蒼い綺麗なサファイア色の瞳。
燃える様な緋色の長い髪。
紛れもない、彼女はリュウラセンの塔で会った子だ。





「私の名は、ヒサキと言う。アララギ博士から君を護るように言われたんだ」

「アララギ博士が…?」

「どうも、君は無茶をするらしいからな。心配になった博士が一緒にいてくれと頼むものだから…」

「でも、なんでリザードンを持っているの?」

「私はカントー出身なのだよ。ちょうど旅行でこっちに来ていたから、丁度良かった」




リザードンの背中に移動した私たちは、風を肌で感じながらどんどん先へ進んでいく。






「そしてバル子は異常なまでのゲーチス信者だ。反吐が出る」

「知り合いなのですか…?」

「…まぁな。バル子はほっといて、問題はあいつがお前に接触してきたという事だ」






バル子さんが持っていたあの小さな王冠。
NがゲームのPVで被っていた物と似ている。





「そして"姫"という言葉。いやな予感しかしない。現に、ダークトリニティがお前を強制連行しようした」

「それってつまり…」

「ああ。プラズマ団の王であるNと不思議な少女であるお前…
まさかゲーチスはお前までもプラズマ団に引き入れようとしているんじゃないだろうか。」

「え…」




もう関わらないようなことを言ったじゃないか。
私をボコボコに叩きのめして、なのになぜ?
今更そんな事を言う。





「なんっ…でも、何で私が…」

「お前に自覚は無いだろうが、お前の傍には必然的にポケモンが集まる。
そのゾロアの話はお前の存在を知らなかった私にまで届いたのだからな」

「あ…」





やっぱり、おかしいんだ。
数年前の卵が急に今になって孵るなんて。
本当は、あっちゃいけないことだと言うの…?






「ゲーチスはお前の力が欲しいと言っていた」

「力?」

「ああ」





ヒサキさんは、一息置いてから告げた。






























「ポケモンと話が出来る可能性のある力を持ったお前をな」




























その言葉は。
ねぇ、それってつまりさ。
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