&‐アンド‐
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「なら、力づくで突破するまでだよ」
「リリィ!これじゃあ人数多いよ!!どうしよう!!!」
ゾロアが泣きそうな声を上げる。
確かにこれはちょっと…。
「でもなんとか「出来るわけ無いだろう!!!」…へっ?」
フードを被った人が、急にプラズマ団を蹴散らして私の腕を取って駆け出した。
さっきから出来事がどんどん進んでいくから、頭が付いていけない。
今度は一体なんだって言うんだ。
「バル子に目を付けられたら終わりだぞ!」
「は?は?は?」
「―――正式名所、バルリアローズ・レビィル・アティオリューラ=ベニー・ライアr「長いっ!!!」
まだまだ続きそうだったから、もう突っ込んでやめた。
しかし、この声。
「変態おねぇさん!!」
「変態言うな!!私はれっきとした名前があってだな―――」
「「「逃がさない」」」
シュンッ、と音を立てて3人の黒ずくめの男が姿を現す。
「ゲーチス様がお前を呼んでいる」
「ふざけるな!!!貴様らいい加減にしろ!この子を狙うのは―――」
「黙れ、緋色。」
「お前に関係ない」
「我々を騙して」
少なからず、ダークトリニティの声音には憎悪の念がこもって入るように聞こえた。
だけど、私には分からない。
一体何のこと?
私の知らない間で何があったの?
「許さない」
「そこを退け」
「何としてでもその娘をゲーチス様に―――!!!」
意味が、分からない。
私を中心に、世界が大きく、乱れてく。
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