&‐アンド‐
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「それが、お前の答えか」
「アデクのおじ様が何と言っても私は前に進みますよ!」
「…だろうな。それがお前の今の覚悟なら、行け。後ろは気にするな。それがたとえ、常識を逸することでもな」
「…おじ様」
私は、笑ってアロエさんからライトストーンを受け取った。
「お前は…本当に似ているな…」
「え?」
「いや、昔の話だ」
アデクのおじ様が何を言っているかわからなかったけど。
もうここから先は後戻りできない。
進むことしか許されない。
『それが答え、なんだね』
頭で響いていた声が、急にリアルに感じた。
はて?幻聴かと耳を疑ったとき。
「リリィ!!」
フードの中に入っていたゾロアが叫ぶ。
「あれ、見て!」
ゾロアが北のほうを示す。
何やら北の方面は僅かに暗雲が広がっており、不吉な予感がした。
「…あっちは、ソウリュウシティの方面だね」
私はポツリ、と零した。
「…」
ライトストーンを胸に抱えて。
その志を胸に抱いて。
私は、最後に笑いかけて、言う。
「行って来ます」
モンスターボールからウインディを出す。
どんな場所でも昔伝説と謳われた君ならいけるよね?
「ソウリュウシティに向けて、さぁ、出発だ」
もう後ろは振り返らない。
どんな事にも。
これから起こる結末を、Trew Endという事を信じて。
18:それが君の意思ならば
((僕たちは))
((どんな世界でもあなたについてゆくよ))