&‐アンド‐

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黒髪と赤の混じった短い短髪。
前髪は上げている。首にはかなりモフモフしたマフラー(?)
そして和風な着物。小柄で私より小さめな身長だが目立つぞこいつ。



「なんだこの高クオリティィィ!!!!」



思わずゾロアにツッコミを入れた。
いや、いれずにはいられなかった。




「すげぇ…」

「イケメンじゃん…」

「…」

「すっごーい!」

「待て待てゾロア。お前何だよ。ショタコン狙いか?」

「違うって。リリィの知ってる人間になったらおかしくなるだろ?まさにドッペル騒ぎになるじゃん」

「…まぁ、そうだけど」

「これなら尻尾が出てもおかしくないよなっ!!」




その眩しい笑顔は、完全にショタコンの人の心を鷲掴みにすると思う。




「じゃあ、これで決まりね!さっそく登録しに行こうか」

「登録?」

「うん。ゼッケンを配ってくれるから、それを貰いに」

「分かった」




***





という事で、フキヨセジムに。
しかしなんだこの人混み。多い。多いよ!!
確か5年に1度って言ってたもんな…そんだけ大きいイベントって事か。




「リリィ」

「ん?」




離れないように手を握ってるゾロアが私に尋ねる。




「皆とはぐれたよ」

「!!?」

「どうする?」

「マジかよ…」



orz
↑こんな気持ちだが、こんな人混みの中でこんな事できない。





「あわわ…どうしよう…」

「取り敢えずジムの前まで行こう。トウコが言ってただろ?はぐれた時はジム前って」

「うん」

「じゃあ、行こう」



私の手を引っ張ってどんどん人混みの中を歩いていく。
何か妙にゾロアが頼れる…。
いつもは肩に乗ってるだけかと思ったけど…。




「お嬢ちゃんどこ行くの?」

「離してよぉ!!」

「まぁまぁそう言うなって」




ベタな展開がどこかで行われてるなと思い、辺りを見渡してみると。
紫色の髪に少し焼けた肌。と言うか、アイリスに男共が絡んでいた。

お、お、お前ら死ぬぞ!!そ、そいつはジムリーダーだぞ!!




「だから離してって言ってるでしょ!!」




周りの人達は見るものの、無視。
私は立ち止まる。ゾロアがどうした?と振り返る。




「あれ…助けたほうがいいかな…男の人を」

「そんなん放っておけ……ってそっちかよ!!」

「うん。私持ってたのはブラックだからアイリスがジムリーダーとは知らなかったけど…」

「何を言ってんだ?」

「ゾロア」

「…任せろぃ」




ゾロアは両手を前にかざして、シャドーボールを男たちに放った。
もちろん弱めに。ふよふよとシャドーボールが浮いていき、男達の頭で弾けた。
シャボン玉くらいかな。



「いって…誰だ!!?今の誰がやった!!!」



あ、痛いんだwww




「お前かこのクソガキ!!」




男達はアイリスを離してゾロアに掴みかかる。
しかしゾロアは平然とした態度でいた。(寧ろ寝ていた)




「ロリコン?え?ロリコン?」

「あぁ!!?てめぇも何だよ!!?」

「( ´┏_⊃┓`)ノ ヤア」

「うぜええぇぇ!!顔文字で現すか!!?」

「ワシはただの通りすがりの老人ですが?」

「どう見ても女子高生くらいだろーが!!」

「んうん?絡みは良くないねー」




ひょいっと私に掴みかかっている男を押す。
ゾロアも開放してくれたその人物は。




「僕とバトルするー?」

「な…!!こいつアーティじゃねぇか!!勝ち目ねぇぞ!!」




でた。
タキ○ード仮面www
(分かる人は、分かるはず)
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