&‐アンド‐
□13
3ページ/6ページ
黒髪と赤の混じった短い短髪。
前髪は上げている。首にはかなりモフモフしたマフラー(?)
そして和風な着物。小柄で私より小さめな身長だが目立つぞこいつ。
「なんだこの高クオリティィィ!!!!」
思わずゾロアにツッコミを入れた。
いや、いれずにはいられなかった。
「すげぇ…」
「イケメンじゃん…」
「…」
「すっごーい!」
「待て待てゾロア。お前何だよ。ショタコン狙いか?」
「違うって。リリィの知ってる人間になったらおかしくなるだろ?まさにドッペル騒ぎになるじゃん」
「…まぁ、そうだけど」
「これなら尻尾が出てもおかしくないよなっ!!」
その眩しい笑顔は、完全にショタコンの人の心を鷲掴みにすると思う。
「じゃあ、これで決まりね!さっそく登録しに行こうか」
「登録?」
「うん。ゼッケンを配ってくれるから、それを貰いに」
「分かった」
***
という事で、フキヨセジムに。
しかしなんだこの人混み。多い。多いよ!!
確か5年に1度って言ってたもんな…そんだけ大きいイベントって事か。
「リリィ」
「ん?」
離れないように手を握ってるゾロアが私に尋ねる。
「皆とはぐれたよ」
「!!?」
「どうする?」
「マジかよ…」
orz
↑こんな気持ちだが、こんな人混みの中でこんな事できない。
「あわわ…どうしよう…」
「取り敢えずジムの前まで行こう。トウコが言ってただろ?はぐれた時はジム前って」
「うん」
「じゃあ、行こう」
私の手を引っ張ってどんどん人混みの中を歩いていく。
何か妙にゾロアが頼れる…。
いつもは肩に乗ってるだけかと思ったけど…。
「お嬢ちゃんどこ行くの?」
「離してよぉ!!」
「まぁまぁそう言うなって」
ベタな展開がどこかで行われてるなと思い、辺りを見渡してみると。
紫色の髪に少し焼けた肌。と言うか、アイリスに男共が絡んでいた。
お、お、お前ら死ぬぞ!!そ、そいつはジムリーダーだぞ!!
「だから離してって言ってるでしょ!!」
周りの人達は見るものの、無視。
私は立ち止まる。ゾロアがどうした?と振り返る。
「あれ…助けたほうがいいかな…男の人を」
「そんなん放っておけ……ってそっちかよ!!」
「うん。私持ってたのはブラックだからアイリスがジムリーダーとは知らなかったけど…」
「何を言ってんだ?」
「ゾロア」
「…任せろぃ」
ゾロアは両手を前にかざして、シャドーボールを男たちに放った。
もちろん弱めに。ふよふよとシャドーボールが浮いていき、男達の頭で弾けた。
シャボン玉くらいかな。
「いって…誰だ!!?今の誰がやった!!!」
あ、痛いんだwww
「お前かこのクソガキ!!」
男達はアイリスを離してゾロアに掴みかかる。
しかしゾロアは平然とした態度でいた。(寧ろ寝ていた)
「ロリコン?え?ロリコン?」
「あぁ!!?てめぇも何だよ!!?」
「( ´┏_⊃┓`)ノ ヤア」
「うぜええぇぇ!!顔文字で現すか!!?」
「ワシはただの通りすがりの老人ですが?」
「どう見ても女子高生くらいだろーが!!」
「んうん?絡みは良くないねー」
ひょいっと私に掴みかかっている男を押す。
ゾロアも開放してくれたその人物は。
「僕とバトルするー?」
「な…!!こいつアーティじゃねぇか!!勝ち目ねぇぞ!!」
でた。
タキ○ード仮面www
(分かる人は、分かるはず)