&‐アンド‐

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テン テン テレレン♪




そんなBGMが聞こえて、私はカウンターまでにポケモンを取りに行く。
トウヤが一人で大丈夫かと聞いたが、私は問題ないと答えた。




「リリィさんのポケモンはみんな回復しましたよ。無茶はしないで下さいね?」

「はい。もう大丈夫です」

「リリィ」

「ゾロア…みんな、本当にごめんね。私がトレーナーとして…」




ゴオッ!!




「…ガーディ」

「ワォン」



ガーディのひのこで顔が黒コゲになる。
心なしかジョーイさんが笑いをこらえてるような。
お前、反抗期か?




「…どうしたお前」

「リリィのそんな言葉聞きたくないって。そりゃーそーだよ。あれは、おれらの反抗期!!」

「いや、どう見てもオノノクスとかジャローダやランクルスに至っては…」

「おれ…もっと強くなりたいんだよね。だから、オノノクスの兄貴」

「ズァ」




ゾロアはどこからか盗ったのか、私の食料をオノノクスの口の中に放り投げた。
そしてバリバリと食った。そりゃあ美味しそうに。





「お前えええぇぇぇ!!!!」

「反抗期だもんね!!!」



べぇーっと舌を出してゾロアはオノノクスの頭の上に乗る。




「おれらはもっと強くなりたいんだ。オノノクスの兄貴達は強いけど、おれやガーディは弱い。だから」



“もう一度鍛えて”



それはつまり、デント達の所から挑戦か。
骨が折れるな…



これでまた一歩Nから遠くなる。
だけど、強くなりたいと願うなら…私もゾロアたちに協力しよう。



「いいよ。だけど、中途半端な気持ちで行かないでよ」

「うん。分かってる」




ゾロアはオノノクスから私の肩に乗り換えた。
裏技使って攻略しようなんて、駄目か。



「ねぇねぇ!!マキ!さっきの人見たぁ?」

「うん!かっこよかったね!!」




通りすがりの女子の言葉が不意に聞こえた。




「でも…ちょっと近づきがたい雰囲気だったね」

「そうだね…あっ!あの緑の髪の人だよね!」





緑…だと!!?




「リリィ」

「いや、私は行かない」

「リリィ」

「絶対行かない。我慢できない。無理。フラグ?何ソレおいしいの?」

「だからリリィ」

「ゾロアちょっと黙ってくれないかな!!」

「だーーー!!僕だ!!チェレンだ!!」





ゾロアを振り払おうとした私の手を、チェレンが掴む。
いつの間に。
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