&‐アンド‐

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「っ…」




ぱち、と目を覚ましてしばらくぼーっと天井を見つめる。
豪華だなぁ…シャンデリアがついてる。
そんな事を思いつつ数分経過。



「ポケモン!!」




がばっと起き上がって、ゴンッと鈍い音ともに再びベッドに倒れる。




「痛…」

「うあああああN様ごめんなさい」




視界がぼやけて見えなかったせいで、Nのおでこと私のおでこがぶつかった。
頭はガンガン響くしなにこれ風邪?
と言うかここどこ私誰?
…。
言ってみたかっただけです。



「N…あれ?な、え?ここどこ…?」




辺りを見渡すと、豪華な家具にきらびやかな装飾品。
それにこれはピンクと白で出来てる俗に言うお姫様ベッド。
なんていうか、一言で言えば王宮?
王宮っつったらもーNの家しかないよね!!なんちゃって!!




「ここは僕の城だよ」





あっはっはは…




「えええええ!!!?ハァ!!?何言ってんの!!?だってさっきまでホドモエシティにいたじゃん!!なにこれどういう事!!!?」

「落ち着いてリリィ。さっきじゃなくて、今はもうあれから1週間経ってる。
ここに運んだのは僕だよ。」

「なん、で……それより、3人は!!?」

「大丈夫だよ。あの後すぐ目覚めて、僕が直接伝えておいたから。大した怪我も無かったし大丈夫みたいだったよ」

「無事なら…良かった」

「……リリィ」

「いっ!!?」




ぎしっ、とNはベッドの上に乗り上げてくる。
待て待て待て待て。
期待しちゃうじゃん!!!←




「何で君はそうやって、すぐに他人の心配ばかりするの?」




手を絡めて、私の耳元で囁く。
心臓が高鳴る。
Nに聞こえてしまうんじゃないかと言うくらい。




「そりゃ…大切な、仲間だから…」

「リリィの大切って、何?」

「っ…ま、ってN…///!!」




耳元から、首筋へと唇を移し赤い“証拠”をつける。




「ななななな、何していらっしゃるんですか!!!!」

「何って…?」

「いや、だから、あの、その////!!!!」

「じゃあ、あの時の言葉は一体どういう意味だったんだい?(可愛い…)」

「え?」

「あの時の言葉」

「何のこと?」

「倒れる直前に言った事だよ」

「…恥ずかしながら、覚えていません」

「…本当に?」




ずいっと顔を近づけてくるN。
それだけで、もう顔が真っ赤。




「いえす」

「じゃあ、思い出させてあげようか?」

「っ…///」




お互いの唇が、触れ合うその寸前。




「とあっ!!!」

「うぐっ!!」

「何事!!?」




Nの頭上からゾロアが降ってきた。
見事にクリティカルヒットし、Nは頭を抱えて私の上にそのまま覆いかぶさる。
結構痛かったんだね。
しかし、N。そうする事によってあれですね…密着度が高くなってですね。あのですね。はい。あれです。




「いった…」

「リリィ!無事か!!」

「ゾロア!!救世主!!メシア!!!何かちょっと惜しい感があったけどメシア!!!」

「惜しいって。ま、でも助けに来たよ!」

「うん。他のみんなは?」

「オノノクス達なら野生にもど―――」

「…N」




私はそのとき、どれだけ複雑な表情をして言っただろうか。
その言葉が胸を貫く。




「…嘘だよ。ちゃんといるって。ね、ゾロア」

「オノノクスの兄貴も、ジャローダもランクルスもガーディも皆いるよ!」

「良かった…」




私は少し涙目なりながら呟いた。
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