&‐アンド‐

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「だが話しはまだ終わってないよリリィ!!」

「偉く張り切ってどうしたのさ。トウヤ」

「次の街にはタワーオブ・ヘブンがあるんだぞ!!行くしか無いじゃん!!!」

「えぇ…ヤだな……」

「怖いの?リリィ」

「べ、別にこ、怖くなんか…!!」

「じゃあ行くよね」

「んなっ…!!!」



誰かツッコめよ!!!
かなり寂しい人じゃん!!!



「タワーオブ・ヘブンねぇ…あそこ、マジで出るらしいよ」

「黙れ化け狐」




余計な口だしするな。
ノリノリじゃんトウヤ!!




「じゃあ、明日の夜12時にタワーオブ・ヘブンで待ち合わせな!!」

「ええぇ…」

「じゃ、俺ジムリーダーの所行ってくっから!!!」




トウヤがいつになく輝いて見えたよ…
ベルもチェレンも何も言わないが、大丈夫か?




「ベルもチェレンも…怖くないんだ…大人だねぇ」

「いやいや、ちょっとマスターちゃんとみなって」

「マスターってどうよ。普通に名前でいいんですけど。リリィでいいんですけど」

「じゃあリリィ、アレアレ」




ゾロアが私の横を指差す。
隣に座ってた二人は、黙って物凄い汗をかいていた。




「…べ、ベル…?チェレン?」





チェレンの肩に触ると、物凄い勢いで否定した。




「い、いや違うし!!お化けとか幽霊とか僕は断じて信じていないし!!?別に怖いわけじゃないよ!!!」

「あ、あ、あたしも信じてないもん!!信じなければ見えないって!!!!」

「ああ…そうですか……」




肝試し、チキン3人。
ノリノリ1名。




「ゾロア、付いて来てくれるよね…?」

「えぇ?どうしよっかなぁ?おれ、オノノクスの兄貴に話したいことあるし?人間同士仲良く遊んできたら?」

「何様だテメェコラ」

「いだいいだい!!!」




ゾロアの両ほっぺを引っ張ってると、オノノクス達の治療が終了したようだった。
取りに来いコールがなったので、取りに行く。



「ベル、チェレン。明日の夜の12時にタワーオブ・ヘブンで」

「あ、ああ!!」

「そ、そ、そうだね!!!」



駄目だなありゃ。
チキン3人じゃどーにもならねーだろ。
笑っちゃうしかないね!!!
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